毎週、課題としてあげられた企業に対し、自身が経営者であればという視点で、会社の方向性を決める。決められた時間での現状分析。その中からの課題抽出。そして解決策に結び付け、決められた情報の中での意思決定。経営者としての疑似体験を毎週、クラスメイトと磨き上げる事ができた、非常に内容が濃い授業でした。毎週の課題に対し、現状分析や、本質的な課題に近づくアプローチ、幅の広い解決策の提示など、色々な科目で学んだ事を活かし、すぐに使う事ができる環境が、学びの習得度を高めてくれました。
『問題発見思考』で帰納法や演繹法、そして「ようはなにか?」という思考方法を学びました。それを、毎週の「RTOCS」でクラスメイトと反復訓練し、非常に骨太な思考回路が身に付きました。この結果、集大成となる卒業研究では、優秀賞をいただくこともできました。また、実務にも直結し、受講しながら会社で実践するという流れを繰り返した結果、業績も大きく改善し、非常に満足度の高い成果が得られました。
右脳を使うってどういうこと?意味あるの?という思いからスタートしましたが、受講してみると、なんておもしろい視点なんだと感心し、良かったと思っています。みんなの得手不得手、いろんな考え方に触れられたこともタメになりました。右脳の考え方は必要です。これはやってみないとわからないと思いますが、ぜひこの体験をしてみてください。
本質的な課題を発見するためのアプローチとフレームワークを基礎からじっくり学べたのがとても身になりました。1年次に教授が「問題発見思考はすべての業種、すべての仕事で応用できる」とおっしゃっていて、確かにその通りであると思いました。当時関わっていた、大手鉄道会社とのデザインプロジェクトでも問題発見思考のアプローチを即実践してみることができ、短期間で解決しなければならない課題とデザインソリューションに対して、チームの合意形成を図ることができました。2年次ではさらに突っ込み、解決策をどのように展開し、検証し、人を巻き込んでいくのか、ということが課題を通して学べました。これから、是非実践していきたいです。
仕事をしていると様々な情報がバラバラになっていることが多々あります。『問題発見思考』の学びを通じて、そもそも自分が欲しい情報に、直ぐにたどり着けること自体が間違いであることに気づきました。バラバラの情報を整理して、階層を合わせながら「ようはなんなの?」を繰り返し、演繹法や帰納法を使って、漏れなくダブり無くMECEで組み立てることによって、初めて自分の欲しい情報にたどり着けるのだと分かりました。今では、会議や交渉など、人の発言を聞きながらロジカルに組み立てることができるようになりました。自分の確認ために「ようは、こういうことですか?」と、聞き返すと、認識のズレがなくなり、短時間で会話が終わるようになったのは大きな成長を感じます。そして、『問題解決思考』のPSAを学び、問題に対して解決するために「発散と収束」がとても大事だと学び「決め打ち」で判断することがなくなりました。
『イノベーション』はビジネスアイデアの発散の練習になりました。ビジネスは、0から作り出すものではなく、既存のものを応用することで生み出すことができるのだと学べました。考えたアイデアはすでに誕生している場合が多いですが、普及しているケースは少ないと感じました。価値を生み出すことと、それを広めることの重要性を学びました。
『問題発見思考』と学長科目である『現代の経営戦略』で行なった「RTOCS」が、これまでにない学びを得ることができました。理由は、私の考え方の癖を矯正し、経営者としての結論を出すことを求められたからだと考えています。私は、個々の事象から問題を捉える傾向があり、発想に広がりを持たせることが苦手でした。また、結論に至らないアイデアベースでの考えで思考を止めてしまうことが多く、当事者としての現実性が伴わない意見に終始してしまうことも多々ありました。『問題発見思考』の授業では、こうした考え方の歪みに対して、徹底した訓練を行なうことができ、歪みが矯正されました。「RTOCS」においては、限られた時間で結果を出すことを要求されます。正解がない問題に、自分が納得できる答えをどこまで出せるのか、それをクラスメイトに指摘されながら、考えを具現化するプロセスを学びました。
学生の頃に苦手としていた『統計解析』でしたが、実際の業務での活用例を講義で分かりやすく説明して頂き、ツールとしての可能性を感じました。マーケティングの醍醐味は、将来を予測してその打ち手を考えることですが、将来予測に是非活用してみたいと感じました。
どの科目も有意義でありいくつも選びたいのですが、特に学長科目で毎週出題されるRTOCS(リアルタイム・オンライン・ケーススタディー)では、自分が対象企業の社長の立場に立ってどのように課題を解決するのかを学ぶものであり、現在起こっていることを前提として考えるため非常に実践的でした。問題解決に必要不可欠な3C(市場、自社、競合)の考え方や、複数の有効な選択肢の中から自分の判断軸に基づいて最も効果的な打ち手を実行していくという思考方法は、各科目で学んだ知識やスキルを総動員して取り組む必要があり、時間管理も含めて最もためになった科目でした。
『起業論』を受講することにより、自分が熱意を持ってやりたいことは何なのかを改めて思い起こすことができました。会社員として、会社の方針に従うのではなく、自らが意思決定し、リスクを負って新たな事業を行うことが、今後の人生において必要なことだと考え、実践に向けて動き出すきっかけになっています。