好きなものは、統計やファイナンスといった数的なものと、面白いビジネスモデルや最新技術を知ることができる系統の科目。嫌いなものは、倫理観系の、答えのないもの。
もともと人事のため、特定分野のビジネスノウハウが皆無のため、ある意味全て苦手、全てが初見、全てが新たな発見でした。
大学院に入学するまで、触れた事も聞いた事もなかった『コーポレート・ファイナンス』に大変苦労いたしました。講義を聞いても理解できない部分は、得意な同級生に質問して教えてもらったり、推薦図書を読みながらなんとか単位を取得しました。今の職種では使用する知識ではありませんが、経営に携わる局面で大事な知識である事は理解できました。
正直、克服できたとは思っていませんが、少なくとも入学前よりは理解が進んだとは実感しています。『アカウンティング』は、会計の知識がゼロからのスタートでした。でも、テキストにあった「会計を学ぶことは新しい言語を学ぶことと同じ」という助言がとても腑に落ちて、気持ちは救われました。決算(BSやPL)の作り方も、やはり用語が入ってこなかったのですが、RTOCSへの取り組みや様々な分析法を学ぶ際に、「何のために使われた費用か」「割合は適切か」「今後の新規事業や成長戦略にはどういった資産配分が適切か」といった観点からの考察を求められたので、用語というより数字の意味、つまり本質を探っていけるようになったと思っています。「数字が物語るストーリー」に元々興味があったのも、よかったのかもしれません。
不得手な科目というより、その先生が持つ熱さや、人に伝えたい気持ちが伝わる講義では努力をして乗り切ることは可能です。前述、全くの門外漢であったファイナンスの講義や、経済理論の講義は寝る時間もそこそこになんとか克服する努力をし、それなりの成果を収めたことが自信となりました。それこそ目からウロコで、快感を覚える講義もありました。伝える側が自己満足的であったり、切れ味のない講義であったりの場合は、一気に取り組む意欲への影響が出ます。そういう意味では、教授も学生も真剣勝負の場であると思います。
原因を探るうえで抽象的なレベルにとどまりがちでした。しかし同時期に受講した学長科目のRTOCSで磨いた「目の付け所」を活かしたりして、徐々に土台がしっかりした考察方法が身についていきました。また前職のリハビリ職で用いていた、障がい像の階層構造を探る考え方も「人間の身体」を「会社」に置き換えて応用しました。
苦手な科目は「コーポレート・ファイナンス」でした。基礎となる知識が不足しており、課題もかなり難しいと思いました。それを克服するために、BBT大学院の講義で使用されるAirCampus上で、講義でわからない点を積極的に質問し、 TA(Teaching Assistant)からきめ細かく回答を頂き理解を深めました。 また、AirCampusを利用した サイバー上でのディスカッションなので、クラスメイトとの意見交換もできますし、クラスメイトがTAにした質問も AirCampus上でシェアができるので、さまざまな質問とその回答を知ることができ、自分のわからないポイントに 新たに気づく機会もありました。このようにAirCampusを積極的に利用することで理解を深め克服することができました。
お金系の科目については、監査法人に勤務しながら苦手だったのですが、周囲に会計士がたくさんいるので、部下の会計士をつかまえて別途レクチャーをしてもらったり、疑問を解消して学ぶようにしました。ちなみに、その部下は違う学校で大学院に通っていたので、見返りとして人的資源管理のレクチャーをしました。
『イノベーション』については、これまで発想したことがなかったものばかりで、全然思いつかずに難しいと感じました。克服できたとは思いませんが、ACで発言するネタはないかとひたすら何かしらの情報を探していた記憶があります。
本学の目玉とも言えるRTOCS(Real Time Online Case Study)ですが、社長になったつもりで…と言われても考えたこともなく、自分の思いついたアイデアを立証するくらいのことしかできませんでした。また、ディスカッションでは集団知への貢献を求められますが、私はITリテラシーがもともと高くなく、ネット上でのディスカッションは不安でした。克服とまでは行きませんが、パターンを決め、まとめる、発表する期日を金曜日までに極力済ませ、考える時間を増やすこと、反省は月曜日に必ず行うこと、そして他科目で学んだこと(特に『問題発見思考』)をすぐに活用してみること、これらを続けることで自然と新しい思考の型ができてきたように思います。誰でもわかる(ネットに載っているだけの)情報ではなく、そこに自分の考えや、その情報をなぜ共有したいのかを考えると、自分の目線も徐々に変わり、集団知への貢献も徐々にできるようになったのではないか、と思っています。
苦手科目を挙げると、「コーポレート・ファイナンス」になるのでしょうか。BBT大学院の科目は、ほとんどが知識を問うというよりも思考過程を問われる科目です。しかし、経営リテラシーのひとつとして最低限、知識として理解して方法論を身につけなければならない科目も存在します。そのひとつが、「コーポーレート・ファイナンス」でした。
Net Present Value(正味現在価値)を算出するなど慣れない分野が沢山出てきますが、科目ごとに配置されているTA(Teaching Assistant)はその道のプロで、教務課を含めた学生の疑問に対応する必要なサーポート体制は完備しています。
不明なことや理解できないことがあれば、24時間以内に回答いただけることになっていたので、終わってみると、当初の心配は無用でした。
また、多様な職務で活躍している同期の仲間がいるので、「これは、こう考えることができますよ」と互いに教えあう雰囲気が自然と醸成されています。これも大いに助けとなって、結果的に苦手科目でも問題は生じませんでした。
今までは、会社の数字については苦手意識を持っていて、なるべく触れないようにしてきた気がします。しかし、今後の実務での取り組みを考えたり、RTOCS(Real Time Online Case Study)での打ち手を検討するにあたり、必要不可欠な知識として積極的に触れるようにしました。
いきなり全てを細かい点まで理解しようとするのではなく、大きなところから流れや傾向を掴み、変化がある点について理由を探る、という問題発見思考で学んだアプローチ方法で数字を把握するようにしました。
同級生に税理士さんがいたので、なるべく質問するようにし、また遠回りになるかもしれませんが、初歩的な書籍からきちんと理解するように取り組むことが結局は近道になるのだ、と思いました。