どの科目も実践的でタメになりますが、その中でもあえて選ぶとすると『問題発見思考』と『問題解決思考』の両科目です。
問題発見・解決思考は論理思考力だけでなく、リーダーとしての生き方が問われる科目です。自分の思い込みの小さな世界で生き続けるのは楽ですが、リーダーとして、あえて、困難な仲間を導いて会社(社会)をより良くしていく道を選ぶ。そのために、どう考えて、どう行動すれば良いのかを徹底的に考え続ける科目です。この部分がしっかりしていないと、他科目の学びが無駄になってしまうぐらい重要な科目です。卒業後に授業を振り返っても、まだまだ新しい発見があります。それぐらい奥の深い科目でもあります。
海外の建設プロジェクトに従事していたので、異文化で育ってきた、彼ら『外国人』に自分の指示を正しく理解してもらい、納得して指示に従ってもらうことが当初できませんでした。また、調達マネージャーという仕事柄、世界中のサプライヤーと契約条件や金額の交渉をしていましたが、中々目標金額まで下がらず苦労しました。
【Global Negotiation Skills】で実践的にどのように交渉するかを教わり、目から鱗が落ちました。これこそ、自分が学びたかったスキルでした。
一番ためになったのは、齋藤顯一教授の「問題発見思考」です。この科目を勉強してから、どんな問題に遭遇しても、全体観を見失わずに、問題に向き合えるようになりました。本当の原因は何か、これを真底つきつめれば、解決の方向が見えてくることを学びました。この科目がすごいのは、単に「問題解決の技法・技術」にとどまらず、問題に向き合って、問題を解決し、社会に価値を提供しようとする「人生観」まで教えて頂いたことです。経験やヤマ勘に頼るのではなくファクトベースで考え、原因を分析し、対策を立案し、これを組織行動にまで落とし込んで、企業業績を向上させるという全体的な取り組みの必要性を学びました。多くの日本のビジネスパーソンがこの「問題解決」を学べば、日本が再生すると確信しています。
議会では多くの議案を取扱い、賛成・反対の表明をしていきますが、授業を学ぶ前の私はそれまでの経験と雰囲気で是非を決めるしかなく、賛否の結論に至った理由を表現することができませんでした。
講義を受けた今は、多様な事業に対する知識が増え、また、未知の事業に対しても調査する力が付いたため、内容を深く調査して結論を導き、討論では結論に至った理由を、データを示して理論的に説明することができるようになりました。
組織変革やグローバルリーダーシップについての考えを、非常に明快でわかりやすく体系だった形でまとめ上げられており、目から鱗な内容が多かったです。また、会田教授のGEでの長年のグローバルリーダーシップの実践経験に基づくプログラムのため、一言一言に説得力があり、また自分自身の描くグローバルリーダーシップ像をすでに体現されていたため感銘を受けました。さらに、サイバー上の講義だけではなく、F2Fの講義を数回、最後の受講後に懇親会を開いて頂き、直接的に会田教授とお話をできる機会があり、教授の熱を肌で感じることができたことも大きな財産になりました。
全ての基礎となる『アカウンティング』(戦略会計)の授業が入学直後に始まりますが、会計を簿記だと思っていたわたしには目からウロコがたくさん落ちる素晴らしい授業でした。会計というと無機質な勉強を想像するかもしれませんが、この授業は「夢やロマン」から始まります。夢やロマンを事業計画に変える、事業計画をお金に変える、お金を資産に変える、資産を収益に変える、収益を利益に変える、利益をまた資産に変える。このサイクルを「経営」と呼びます。今では当たり前の世界観として捉えていますが、入学当時のわたしは、この授業で経営とは何たるかを本当の意味で理解できました。入学される方は期待してほしい科目です。今回はひとつだけ挙げましたが、どの科目も素晴らしいです。『問題発見思考』は人生観が変わりますし、『ビジネス・エシックス』は企業人としての意識にダイレクトに作用します。他の科目もどれも実践的で役立ちます。
RTOCS(Real Time Online Case Study)はタメになりました。本当に大変でしたが、やり抜いたことへの自信と、いつの間にか身についた仕事をこなすスピードに活かせています。PSAは弊社の職員にも薦めたいと思う程、体系的に問題解決を行う事ができる良い学びでした。
「問題発見思考」です。この講義で、企業として解決すべき問題設定自体が間違っている可能性もあるということを初めて認識しました。真の問題を発見・設定し、その解決策の立案まで、集めたFACTをもとに論理的に思考していく方法などを学べたため、日常業務でもより深く思考できるようになりました。
大前研一ライブについては、何よりも時事に沿った内容についてご見解を聞ける点が何より興味深かったです。決して何らかの答えをすぐに得られるような科目ではありませんが、過去の事例や出版物では学べない現実の世界のようすは、何よりも思考力を鍛えたと思います。
アメリカ大統領、スティーブジョブズ、そして大前研一学長の説得力がどのような伝え方の構造から来ているのかが分かる科目です。分かりやすいプレゼンテーションには一定の方法があり、その方法は日本の教育の中では教えられていませんが、言論を重視する欧米ではしっかり教えています。この科目を学んでからは、会社においても地域活動においても、うまく自分の考えを伝えることが出来るようになり、その結果、周囲に及ぼす影響力を増やすことが出来ました。さらには、一般の方向けにBBT大学院が開催している「問題解決思考セミナー」の講師として活躍する機会にも恵まれました。BBT大学院に入学していなければ、一生分からないまま過ごしていたのではないでしょうか。よろしければセミナーに参加し、成果を確認しに来てみませんか(笑)