年間、約50のケーススタディに取り組む事により、クラスメイトとの議論で学びを深め、自らの思考を発展させる事ができたと思います。また、大前学長の回答と自身の回答を比較することにより、自分の思考の中で不足している視点を客観的に見出す事ができたと思います。
言わずと知れていますが、企業経営と一言で表しても、非常に広範な分野を含み、なおかつその企業が持つ固有の課題は、それぞれ根本的な問題が異なる、ということを痛感しました。これに加え、同科目では“再生”が必要な企業を事例として取りあげ、いかにして復活させるかという点に的を絞っており、非常に実践的で、“実学”の典型であると感じました。最終課題では学生自ら課題であると考える企業を選定し、現状分析に加え、今後の戦略を考えると言った非常に実践的な内容でとても楽しかったです。
2年次グローバリゼーション必修科目だった、Eric先生の『Step to Leading Globally』です。履修以前は、リーダーシップ=強い統率力という認識があり、自分にはリーダーシップ力はないのではないかと思い込んでいました。しかし講義を通じ、環境や状況に応じて求められるリーダーシップが常に変化すること、またリーダーは各チームメンバーによってもリーダーシップを使い分ける必要があることを学び、リーダーシップ力が単なる統率力のみでなく、戦略的に使い分けるものであるものを学ぶことができ、現在の職場でも後輩を指導する際活用できる、実践的な科目だと感じました。
大学院生活を通して、毎週継続して行ったRTOCSが一番鍛えられたと思います。RTOCSは、問題発見・解決思考を基礎として、いろいろな会社や組織をファクトベースで考えていくものでした。その為にはまずは、対象となる会社や組織について、本質的な問題は何か、それを解決するためにはと考えていきます。その過程で今まで知らなかった世界に触れることもでき、一気に自分の視野が広がったと思います。また、テーマは毎週出題され、期間が区切られた中で集中してトレーニングを行うため、非常に自分が鍛えられました。そして、過去のケースを扱うケーススタディーではなかった為に、私としてはリアリティがあり興味が持続できたのではと思います。
最もタメになった課題は、毎週、企業と経営者を題材に、現在進行形の経営課題をケースとして取り上げていくRTOCS(Real Time Online Case Study)です。
非常に自由度が高い課題でしたので、アカウンティング、ファイナンス、問題解決など各科目で得た知識を実践していく場として捉えて取り組みました。結果として、学問的な知識を自分の実力として刷り込んでいく事が出来ました。
さらに、普段はAirCampusで行っている文字ベースのディスカッションを補強することを目的に、クラスメイトの有志と共にRTOCSをテーマにしたリアルなディスカッションを毎週行いました。この活動を通じて、口頭ベースのディスカッションとファシリテーションの能力も磨くことも出来ました。
BBT大学院における各種講義はそれぞれ趣深いものだと思います。その一方で、それらを集大成しているのがRTOCS(Real Time Online Case Study)だと思います。他のMBAコースには存在しない、いや大前学長だからこそできる当該講義は絶対の価値があります。
大前学長が担当する講義で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」が全ての学びの集大成の場の役割を果たしてくれたのでもちろんためになったのですが、個人的には松本先生の「起業論」が忘れられない講義となりました。起業・新規事業においての知識もさることながら、「新しいチームをいかに動機付け、組織化し、前に動かすか。」の大事さを松本先生ご自身の経験から話していただき、それが大きな学びとなりました。これがあってこそのMBAの知識なのだと強く気づかされました。
大前学長が担当する科目で取り組む、「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。これには1年次にカルチャーショックを受けました。毎週、日曜日20時までに最終投稿(結論)するのですが、もうこれがものすごいプレッシャーで、毎週末20時までは戦々恐々でした。ファクトを集め、それを基に分析を進め、自分なりの戦略提案を行うという一連のプロセスをクラスメートと力を結集させながら進めていく。この方法論は本当に素晴らしいと思います。このオリジナルのケース・メソッドは、BBT大学院の学習スタイルのベースとなるエッセンスが凝集されており、このプレッシャーを乗り越えたクラスメートにはビジネスのみならず人生に向き合うそれぞれの姿勢を共有し合った戦友としての親近感を感じます。
ひとつの科目に絞ることは難しいですね。自分に新たな気付きと実践的なスキルを与えてくれた科目として幾つか挙げるとすると、一年次の「問題発見思考」と、毎週頭に汗をかき続けた大前学長の担当科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」、さらに二年次に履修した一連の「Business Communication」の科目です。
実際のビジネスの現場を考えてみると全て、インプット(情報収集、問題発見)→処理(分析、考察、方針決定)→アウトプット(コミュニケーション)の繰り返しで成り立っています。このプロセスを繰り返し実践的に学び訓練することができる上記の科目はどのような状況にあっても成果が出せる力をつけるという意味で非常にタメになったと思います。
これらの授業は私の思考の仕方を変えました。私は入学する前は悲観的な性格でしたが、3年間の学びを通して、今は楽観的かつ前向きな性格になりました。仕事上の問題に直面しても、乗り越える方法があるということを学んだからだと思います。また、仕事だけではなく、生きる上でも追い詰められらた時、逃げずにどう解決するかを教えてもらったのが、これらの授業だったと思います。これはスキルを超えた本質的な変化であり、最も大きな収穫の一つでした。