「問題解決」で勉強したロジカルな思考回路、プレゼンテーション資料の作成方法・発表のコツなどはすぐに日々の実務に応用することができます。問題が発生した時に、職人のようにKKD(感・経験・度胸)に頼って真の原因を見つけるのではなく、正しいアプローチ方法・分析方法で真の原因を導き出すことができれば、どんな問題に直面しても、解決することができます。
実践で答えを導き出す引き出しが大きく増えたと思います。視野や視点が今までと全く異なり、以前は考えが浮かばなかった場面でも学んだ知識を活用してどう解決するかという発想に変わり、悩むよりも考えをまとめて判断し、行動することができるようになり、スピードも上がったと思います。経営の視点から考えると今まで理解できなかったことが理解できるようになったり、ニュースを見てもその背景を考えたり理解できるようになったと思います。
毎週毎週多くの課題をこなしながら、2年を通じて自らのキャパシティーがストレッチされていきました。それは、やがて自らの作業時間を見積もることができるようになり、限られた時間の中でも、物事を冷静に俯瞰し、優先順位と手順を定め、やるべきことに時間を配分することができるようになったと思います。これまでは時間が無くなってくると、ショートカットし、投げやりな対応をしてきましたが、最後まで踏ん張れるようになったのではないかと思います。
日常業務の中で平穏無事に1日が終わることはなかなかありません。何かしらの問題や課題が足元に転がっていますし、自ら問題発見をすることも時に必要です。そのような時、PSAのアプローチは非常に役立っています。そのアプローチの中身は当然と言えば当然のフローなのですが、私はBBT大学院入学前はそれが出来ていませんでした。しかし今では何か解決すべき用事が発生した時には落ち着いてPSAを廻すことが出来るようになりましたので、解決までの時間が短縮されたり、解決の質が向上したように感じます。
受講後は現象とその裏にある本質的問題を、意識して考えるようになりました。これまではミクロな現象に視点を合わせてしまいがちで、大きな流れで物事のストーリを描くことができませんでした。今でも修行中で完全に習得できていませんが、この点を意識できるようになることで、そのあとの成果は全く違ったものになると考えています。
一番高まった能力は、問題解決力です。この学問領域は今のところ台湾で学習できるところがありませんが、台湾の現場でもうまく活用できます。例えば、様々な会議の場などで相手を説得する際、この科目で学んだことを活かし、強い説得力を持って相手と議論することができます。その結果、周りの方々の評価も向上し一層成長できたと実感しています。
また、様々な背景を持つクラスメートとの意見交流を通じて、視野が広がり、知識も増え、自分の考え方への固執から抜け出すことができ、それが業務改善や新たな企画の立案につながっています。これからもっと高い難関に直面しても乗り越えていけると自信を持つことができています。
これからもずっと磨き続けなければならないものですが、問題解決力が向上したと感じます。失敗も成功もあったのですが、小規模ですが新規性の高いビジネスの立ち上げ、担当プロジェクトの進行や技術的トラブルの解決に確実に役立っています。
特に、考え方の面で思い込みや推測ではなく、FACTをベースに徹底的に“問題の本質が何なのか”を考えるようになりました。これまで、問題が発生するとすぐ思い込みや推測から、対症療法的に対策を考えるという動きが多かったのですが、『問題発見思考』とRTOCSでの学びのおかげで、問題の本質を常に考える思考の習慣が身に付きました。
2年次の途中から海外へ赴任しました。異文化の同僚、部下たちの中で問題解決を求められるのが今の私のポジションです。私自身が外国人である今の環境では、日本の「普通」、「常識」を推しても決して仲間たちにこちらの意図を伝える事はできません。そんなときは、ロジカルに考え、伝えるということがコミュニケーションとしても問題解決の手法としても大変有効だと感じます。
同級生は、海外勤務の経験が豊富な方も多く、私も刺激を受け、海外案件に興味が出てきました。少しでも追いつくべく、英語の勉強を再開しました。また「RTOCS」で国外の企業が出題されることも多く、国際的な企業の考え方を学ぶことができたのも、大いにプラスになりました。