BBT大学院では毎週「自分が社長ならこの会社をどうするか?」という課題が出されます。そのおかげで、何事も自分が組織のトップだったらどう判断するか、という視点を持てるようになりました。もちろん自分の考えと実際のトップの判断にギャップがある場合は多々あります。そのような場合も、トップが何に価値を置き判断したのかを理解できるようになりました。
在学中の2年間は、勉強中心に生活しており、フルタイム勤務ではなかったのですが、2年次前期は、個人事業主としてのプロジェクトと週3の嘱託契約のデザイン業務が重なって、忙しさの波にのまれそうになったことがあります。以前であれば、ワタワタしていたと思うのですが、どんなに忙しくとも、優先順位と段取りを冷静につけ、淡々と目の前のやるべきことに集中することができるようになりました。
今までは、なかなか自ら率先して物事に当たることが不安で、躊躇していることが多かったのが実際でした。BBT大学院での学びを通じて、周りのことも考えていくことも重要ですが、率先して物事にあたることが苦にならなくなりました。自らが前面にたち、周りを巻き込んでいくことの大切さを改めて学ばせていただきました。
これまで自身の業務を遂行するに当たって、既存のやり方に従ってばかりいましたし、せいぜい、同業他社のやり方を参照する程度でした。しかし、BBTでは毎週の課題(Real Time Online Case Study)で様々な業界の企業などを研究したり、シリコンバレーなどにおける最新の動向を解説いただけたので、業務の効率化や成果を高める方法を考える際に、既存の枠に囚われずに思考を発散させることができるようになったと感じています。
どんな困難な状況においても思考停止(フリーズ)する事がなくなりました。FACTベースのロジカル思考は今置かれている状況を俯瞰し、冷静に決断する事ができます。人間なので時には感情的になる事もありますが、失敗しても意思決定した時点に立ち戻り素直に軌道修正をする事ができます。おかげで思い切ってアクションする事が可能となりました。
日本人の多くは、結論を後に話す傾向があります。しかし論理的思考力を身につけると話の途中で相手の結論がみえてきます。相手の言葉を論理的に理解できるようになると、言葉に出さない悩みや不安なども、少し読み取れるようになりました。仕事では、上司や部下、顧客やビジネスパートナーなど、多くの方と接する機会があるので、非常に役に立っていると実感しています。また副次的な効果ですが、自分の本当にやりことが何かもわかってきたので、新たなキャリアプランを立てることができました。
BBT大学院では経営課題を考察していくプロセスで、ケーススタディの中に予め情報、条件等が提示されることはありません。情報収集の段階からクラスメートとシェアしながら情報を分析していきます。そしてこれらに基づき論理的に考察し、仮説を構築し、経営戦略を考えながらトップの視点で方向性を提示します。現在の職業でも顧客企業の事前分析を行いますので、こうしたBBT大学院での経験はかなり役に立っております。またトップやマネジメント層の方へもインタビューすることもありますので、経営者視線というものを培ってきたことが活きてきていると感じております。
今までは、問題が起きた時、今までの経験から反射的に浮かび上がる解決策を実行に移す事が多かったと思います。しかし、今は現状分析に力を入れ、より本質的な問題に近づけるようになりました。経験則は一旦脇に置き、今まで自社の状況に寄りがちだった視点を、周辺の競合環境を足で調査し、市場環境をデータで仮説を立て、インタビュー等で根拠を作るようにしています。現状分析の質が高まった事で、見える課題がより本質に近づき、よりパワフルなソリューションに近づいたと感じるとともに、周囲に対しての説得力も高まったと感じています。
入学前は勘と経験に基づいて漠然と判断することが多かったですが、入学後は学んだPSAのプロセスに沿って考えることで、本質的な判断を心がけました。また、相手の話を聞く際は、「伝えたいことは何か?」を常に意識し頭の中で構造化しながら聞く癖が身に付き、理解を深めることができるようになったと感じます。
戦略の結論を出すスピードが早くなりました。現在置かれているポストで考えるのではなく経営者の視点で考えることができるようになり、実践的な学びを得てきたことを感じています。ビジネススキルは身につけることができましたが、私の本来の目標は日本初のIR事業に携わることですので、本当の意味での実践はこれからになります。ただ、BBT大学院で学んだことが役に立つということは間違いないと思います。