MBA取得へのチャレンジはあくまで私のプライベートとして取り組む必要があり、学業や家庭を優先して仕事を休むといった、業務に支障をきたすようなことはできませんでした。そのためBBT大学院在学中は、仕事が第一優先で、必然的に平日早朝、深夜、休日とBBTでの学習のためにほぼPCの前から離れられなかった状況でしたが、家族の理解を得て取り組むことができ、2年で卒業することができました。家族には本当に感謝です。
前述したとおり、私は今おもしろいと思うことに120%のエネルギーを注ぎますから、いわゆるワークライフ・バランスはありません。
周囲からは、偏ったように見えるかもしれませんが、一番優先度が高いものに取り組めている時というのは、例えそれがある時期生活の大半の時間を取っているとしても楽しくて仕方がない状態になっています。また、楽しいだけではなく、こういった状況は、私にとっては一番身に付きやすい状態でもありますので優先度が高まります。BBTが第一優先の2年間でした。
時間的に大きく家族に負担をかけてしまった部分はあります。休日は出来るだけ家庭に時間を費やし平日は帰ってから勉強の時間に当てていました。忙しくなった分、時間にメリハリを付けて過ごすことが出来るようになったのでその点については良かったのかもしれません。
単身赴任を終了し帰国した後は、恥ずかしながら、家族の中で私だけ自室がなく、終業後の会社の会議室を使用したり、図書館通いをする等、勉強時間・場所の確保に苦心しました。家族受けもあまり良くなく、大変な日々が続きました。
在学中は、プライベートと学びに関しても1カ月分のスケジュールを毎月作成して、家族との時間や学びの時間を効率的に捻出するようにしました。家族にもスケジュールを見せ、協力してもらいました。それによって、仕事に関してもしっかりとしたスケジューリングができ、しっかりとけじめを持った生活になっていたと思います。家族と予定を話す事はコミュニケーションを円滑にすると良い効果もありました。
バランスは取れなかったと思っています。
仕事もプライベートも勉強も全部をやりたくて、全部が薄くなった感じはしています。
ただ、勉強だけという状態にするつもりも無かったので、これはこれで自分が選択したやり方だったので、仕方がなかったと思っています。
自分の中での優先順位を決めて、それに沿ってやっていけば良いと思います。
平日は、出勤前の1時間、仕事終わりの帰宅後に2時間と、休日8時間程度、勉強していました。
仕事は燃料電池車の市販化に向けて大事な時期でとても忙しかったですが、早く終わらせることが出来た日には会社の自習室に行き、深夜まで勉強をしていました。
休日は、できる限り家族との時間を作るために、早朝3時ごろに起床して、家族が起きるまでの時間に勉強をしていました。
毎年恒例の家族でのスキー旅行も、同様に早朝3時ごろに起床して、ホテルの部屋の隅の方で、家族が起きるまで時間にRTOCSをまとめていました。
とは言え、いつもこううまくいくことは無く、土日まるまる勉強をしていることもあり、家族には迷惑をかけました。
仕事はもともと忙しかったので、如何に効率よくこなしていくかを考えるようになりました。パフォーマンスを下げることなく業務の時間短縮ができるようになったのも、今では強みだと思えます。BBT大学院も手を抜きたくなかったので、最初から計画を「3年で卒業」として取り組みました。プライベートは、妻にしっかりと状況説明し、理解をもらえたので大変助かりました。
仕事の面では業務移管を積極的に行いました。メンバーを信じて移管することを初めて決断した時は、自分の仕事が減り、存在意義が無くなるおそれを感じましたが、その分学ぶ時間を平日十分とる事ができ、インプット時間の創出の価値を実感できました。プライベートでは平日と休日できっちり時間を区切り、休日は家族と過ごし、勉強と仕事はしないルールを自分に課しました。残念ながら、終盤は日曜日に学ぶ時間を確保せざるを得ない状況も常態化してしまいました。
とにかく仕事は優先しました。毎週日曜日は課題提出日でしたが、途中異動により日曜日も働き、拘束時間も長くなりました。
しかしこの状況を嘆くのではなく、出来る範囲の中で最大限の努力をしようと気持ちを切り替えたことにより、計画外の予定が入っても上司に山のような仕事を依頼されても快く引き受け、残った時間で集中的に学びを実践しました。