当時、僕はつくばの研究所に勤務しておりまして、結果的に自宅のある東京からの単身赴任という形にしていました。時には平日でも自宅に帰りましたが、平日夜間はおおむね学習にあてました。一方、休日の自宅での生活には一切学習を持ち込まず、こうしたメリハリが集中力の持続につながったのかもしれません。また、平日も仕事と学習だけでは滅入ってしまいますので、毎日40分は歩き、週に3-4回は水泳をしていました。今から考えますと、単身赴任中はBBTでの学習に最適かもしれません!
仕事については何とか影響なくこなしましたが、家族やプライベートとのバランスは、なかなかとることができませんでした。仕事を続けながら2年間での卒業を目指す場合は、家族やプライベートのバランスについてはある程度の犠牲も覚悟が必要かと思います。そんな中、PCを片手に家族と一緒に外出したり、妻が運転する車の横でAirCampusにつないだりなどしていました。仕事への影響をなくすためには、出社前の時間や通勤電車の中、その他、ありとあらゆる隙間時間を学習時間に当てました。お風呂やトイレに入っている時間、通勤途上の電車の中や歩いている時間ですら、頭の中はフルに活動していました。
基本的には仕事を中心に考えました。ただ、常に優先度を高くしたというわけではなく、1週間・2週間単位でバランスを考えながら勉強を進めたり、土日は家族で過ごしたりしていました。
「今週は仕事がかなりタイトなので、勉強は来週1週間集中してやろう」とか、「2週間後に家族旅行が予定されているので、この1週間は勉強中心でいこう」など、その都度バランスをとりながら過ごしていました。
余暇時間はほとんど趣味と娯楽に時間を費やしていませんでした。家族の理解があったので勉強に集中する事ができました。人生のうち数年くらいこのように学びに対して時間を投資する時期があっても良いと思っています。
MBA取得勉強のために業務がおろそかになっているとは言われたくなかったので、業務は通常以上にこなしました。勉強する時間は深夜か早朝および週末でした。プライベートをかなり犠牲にしてしまったのは反省点ですが、家族の理解があったおかげで何とか乗り切ることができました。
当初は、仕事と学びの両立が不安でしたが「学びが仕事に活き、仕事が学びに活きる」。このような循環が出来上がり、相乗効果を産むことが出来ました。当初は、勉強時間を確保すべく、ギリギリの精神状態で立ち向かっていましたが、追い込まれた状況で考えることで、今までの限界を突破し、生活習慣が変化してきました。
そして、時には、勉強に向かうことが辛い時もありましたが、とにかくBBT大学院の図書館に行き、とにかく勉強するしかない状況を作り、勉強時間の確保に努めました。このような経験を経て、少々の負荷では心が折れないたくましさが身に付きました。
MBA取得へのチャレンジはあくまで私のプライベートとして取り組む必要があり、学業や家庭を優先して仕事を休むといった、業務に支障をきたすようなことはできませんでした。そのためBBT大学院在学中は、仕事が第一優先で、必然的に平日早朝、深夜、休日とBBTでの学習のためにほぼPCの前から離れられなかった状況でしたが、家族の理解を得て取り組むことができ、2年で卒業することができました。家族には本当に感謝です。
前述したとおり、私は今おもしろいと思うことに120%のエネルギーを注ぎますから、いわゆるワークライフ・バランスはありません。
周囲からは、偏ったように見えるかもしれませんが、一番優先度が高いものに取り組めている時というのは、例えそれがある時期生活の大半の時間を取っているとしても楽しくて仕方がない状態になっています。また、楽しいだけではなく、こういった状況は、私にとっては一番身に付きやすい状態でもありますので優先度が高まります。BBTが第一優先の2年間でした。
時間的に大きく家族に負担をかけてしまった部分はあります。休日は出来るだけ家庭に時間を費やし平日は帰ってから勉強の時間に当てていました。忙しくなった分、時間にメリハリを付けて過ごすことが出来るようになったのでその点については良かったのかもしれません。
単身赴任を終了し帰国した後は、恥ずかしながら、家族の中で私だけ自室がなく、終業後の会社の会議室を使用したり、図書館通いをする等、勉強時間・場所の確保に苦心しました。家族受けもあまり良くなく、大変な日々が続きました。