公務員出身で人事コンサルタントをしていましたので、経営やビジネスについては十分に語るものが当時は少なかったように思います。BBTで学んだことでその幅が大きく広がりました。特にグローバルビジネスについての知見は広くなりました。
MBAの取得前でも、僕はビジネス的なマインドを活用して社内ベンチャー企業を運営していました。MBAを取得することで、研究だけなくビジネス的な考え方も受け入れる人であることがわかりやすくなったのでしょうか、誤解を受けることが少なくなり僕自身に平安をもたらしました。また、それまでも大阪大学にて招へい准教授を兼任するなど教育との接点はありましたが、それはあくまで科学の研究が主でした。一方、MBAを取得してからのちは、東京工業大学の非常勤講師(社会と企業のあり方についての特別講義)を兼任するほか、各種のセミナーでビジネスについての講師をつとめる機会をいただくことも多く、より社会近いところで貢献できている気がします。自分がさまざまな方から受けた恩を、社会にお返しすることができて大変うれしく思っています。こうした変化は、ちょうどビジネスを系統だてて学び、その結果を得たことで始まったと思っています。
経営やビジネスの知識やスキルは当然ですが、それ以外の習慣として以下の変化がありました。
1) 経営者の視点、自分と異なる立場の視点から物事を捉え、考えようとする機会が増えました
物事を考えるとき、自分が○○の立場だったらどうするだろう、と考えるようになりました。新聞やTVでニュースを見たり聞いたりしたことなども、「自分だったらこうする」とついつい考えます。そうするとそれまで見えていなかった物事に気づくことができます。
2) 何かを見聞きすると、すぐに自分で調べるようになりました
人の発言や新聞やニュースでの評論家の解説などについても、常に「本当?」と問いかけ、自ら調べるようになりました。また、自分の考えや意見を持つようになりました。
3) 時間を有効に活用できるようになりました
限られた時間で、多くのことができるようになりました。
自分の中での変化といえば、さまざまな学びを得たことであり、卒業したことによって自分に自信が持てたことも大きな収穫でした。40代後半で挑戦して目標を達成できたは私にとって大きな財産といえます。
また、一方で周りの評価も変わってきています。MBAホルダーという評価(仕事柄この評価も大事)もありますが、「常に学ぶ姿勢の人」と評価されること。これも私にとってはうれしいことです。
義務教育含め学校には何年も通って勉強をしてきましたが、学んだ事を実際の生活の為に学んでいる意識はありませんでした。何も考えずただ目の前のルールに従って勉強していたような気がします。しかし、BBT大学院へは何とか実際の生活を変えたいという思いで入学したため、学ぶことに対して目的が明白でした。入学してから学びを少しずつ生活に活かせると実感し、学ぶことの大切さを初めて実感したように思います。これからも学び続けたいです。
プライベートにおいても目的なく時間を過ごすことが無くなりました。何かに取り組む時には集中して短時間で行う癖が身に付きました。加えて、ニュースや身の回りの出来事に対して基礎知識が得られているため理解度が高まりました。
BBT大学院ではありとあらゆる課題に対して、FACTベースで状況を捉えて分析し、自分なりの意見を構築することを繰り返し行います。
このよな日々を過ごしていると、未知の分野に動じることなく、自分なりに答えを出すプロセスが構築出来るようになります。さらに、自分の結論や意見に対しては、クラスメイトから厳しい指摘にさらされるので、都度FACTの精査や分析を矯正して、柔軟に最適な答えを見つけていく心構えやスタンスを作り上げる事が出来ました。
このように、物怖じせず、思い込みや感情論に流されず、事実に基づく意見の構築が出来るようになったことが最大の変化だと思います。
相手の発言を鵜呑みにするのではなく、その発言の基となっている情報を探り、また自らも他に事実が無いかを調べてどの道に進むのが最適なのかを常に考えるようになりました。相手に配慮しつつ事実に基づき論理的な提案をすることにより上級職の反応が変わってきたようにも思います。また提案時の資料も問題解決やPSA(Problem Solving Approach)などを活用することで相手の理解度が上がっているように感じます。
自分の自信につながっていると思います。独学の時期が長く、これまで自分の成長を実感することができませんでした。
また、知らない分野でも 「どういうプロセスを踏めばよいか」 が分かるため、恐れず進むことができると感じています。
今までは目の前にある仕事をこなす事に追われていた部分が大きかったですが、BBTで学んだことで会社全体を考える事ができ、またそれも面白いと感じるようになりました。また、様々な職種の仲間が出来た事で今までにはない刺激を受ける事ができ、新たな発想のヒントになることも多いです。