入学時は上述の通り、会計の知識を得ることができれば、と思っていましたが、結果的には自分が会社、社会とどのように関わって生きていくのか、ということを考えるようになりました。生きていく上で必要な広い視野と、基本的な視座を得ることが出来たと思っています。平たく言うと「人生観が変わった」ということですが、それは、何か印象的な大きな出来事があって変わったのではなく、BBTでの学び、知り合った様々な人たちの縁、そこで起こった様々な出来事の積み重ねの結果として、気づいたら変化をしていた、という感覚です。
名著『企業参謀』は、大前学長が20代後半に書いた本です。20代後半の青年がこんなにも難しい本が書けるものなのだろうかと、学長との才能の差を感じざるを得ませんでした。はじめはほとんど理解できませんでしたが、何十回も読んでいるとだんだんわかってくる部分が増えてきました。「参謀五戒」に述べられている、「戒一:参謀たるもの「イフ」に対する本能的恐れを捨てよ。」は最も大切な言葉だと思います。客観的に見ても当然勝つような戦いにおいてさえも、万が一の対応を怠らないこと。それが、戦いに必勝を期す方法だと思いました。日々の生活の中でそのようなことが実践できて、戦略は使えるようになるのだと思います。実戦においても、戦略を実行するためには、生き方そのものが試されているのだとわかりました。生き方そのものを再考させてくれた場所がBBT大学院です。
経営者の視点で物事を俯瞰することが出来るようになり、経営層に対して説得力のある適切なアウトプットを出せるようになりました。問題が発生しても問題の本質と解決の方向性が見えてくるので、その場で判断することが出来るようになり、業務のスピードと質が一気に向上したことも大きな変化です。
なにより自分の目標や意思をしっかり持ったBBT大学院の仲間と出会い、濃密な時間を共有した経験は大きな財産です。将来に渡ってかけがえのないものになると感じています。
入学前は物事を考えるとき、後先を考えずに好きなことから手を付け、かえって手戻りをしたりと時間のロスが多くありました。今は全体像を考え、手順や全体にかかる時間配分を考えて計画的に動くことが以前よりできるようになりました。
MBAで得られるインプットのボリュームと豊富さ、さらに求められるアウトプットは大きく、とくにBBTではアウトプット(ディスカッション、課題など)を重視されました。たとえ仕事が多忙でも課題は提出しなければなりませんし仕事も言い訳はできません。どんな状況でもアウトプットを繰り返すうちに、限られたリソースで解決へ導く力とスピード、ロジックも身についてきて、「どんな状況でも必ず結果をだせる」と自信がつきました。
長い社会生活を通じた経験の中で、業務を推進していく上での考え方、具体的な方策などについての一定以上レベルの自信をもってはおりました。しかしながら、そこには客観的な根拠が乏しく、他企業、他業界において通用するものかどうかについての検証もできず、そのため確証も持ち合わせていませんでしたが、BBT大学院での学友とのAC上、スクーリング、オフ会等での議論を通じ、その不安はほぼ解消し、根拠のない自信から根拠以上の事実を併せ持った確信へと変貌していきました。
絶え間なく自分を磨いていく努力を続けていかなければならないとより一層感じるようになりました。特に卒業の際に、大前学長の仰った自分だけの「尖がり」を創出するということも、卒業してからもさらに高みを目指さなければならないという気持ちにさせられます。「目的意識を持って積極的に実践する」というマインドが、BeforeAfterで最も変わった点だと思います。
最近、仕事の成果の質が向上し、またアウトプット迄のスピードが向上したと実感する機会が増えています。まだスタートラインに立ったばかりですので、この程度で甘んじることなく、Lifetime Empowerment(生涯学習)を目指して学び続けたいと考えています。Stay hungry. Stay foolish.ですね。
入学前にも様々なビジネス書や自己啓発書などを読んだりなどもしてきましたが、大学院で学ぶことやクラスメートとのディスカッション、それ以外にもあるイベントなどを通じて自分が行ってる仕事の意義や自身の人生での役割がより明確化されたように感じます。また積極的に人と関わることによって様々な機会を与えて頂いたりすることによって、以前に比べて人生がポジティブに感じられることが多々あります。自分が興味を持つ世界をさらに広げてくれたように思います。
物事の表層だけを見て現象を判断していましたが、それだけでは何も変化をもたらさない事が分かりました。物事の真相はきちんと分析をしないとわからないので、自分で分析をしてみてそれから仮説を立てて検証していく事が本当は重要だという事が身にしみて分かり、今では表層だけの判断をしなくなりました。