一流の実業家や大学教授の方々による講義、時流に乗り遅れないようタイムリーに編集されたコンテンツ、受講をサポートしてくれるTA、事務局、そしてAir Campusという遠隔教育システムが一体となった、期待を上回る有意義なものでした。
期待を凌駕する内容の濃さとAirCampusというインフラの完成度の高さに驚きました。学長の毎週2時間の講義では時事問題の解説に加え、旬なケースステディーの模範解答が示されます。また、テーマは政治や経済に留まらず、歴史や宗教にも及びますので、不勉強だった私にとりましては得るものが非常に大きかったです。事務局・教務課のサービスも素晴らしく海外からの受講でしたが何の問題もありませんでした。
大学院から提供されるカリキュラムに良いものがそろっている、というのはもちろんのことですが、勉強する環境やツールの提供とセットになっているのがポイントだと思います。これらの提供されるベースの上に、受講生が自分たちで作り出すものとして、クラスの雰囲気やムードというものがあります。この切磋琢磨の精神が、勉強を持続する大きな原動力のひとつになるとは、受講してから気づいたことでした。
最初はAirCampusに戸惑いがありました。しかし、3ヶ月、半年と慣れていくうちに時間の有効活用ができてきていることに気づきました。また、事務局の方々からも発言の進捗状況などについて随時連絡をいただけたので、大変助けとなりました。
通信教育やオンライン学習というのは誰かに見られていない分、自主性を持たなかったり自己管理ができなければ最後までやりきるのは難しいと思います。しかしBBT大学院の学習はAirCampusでのディスカッションにおいてサイバー上であるとはいえ、共に学習する仲間達とのリアルタイムでの「交流」があります。皆の声を聞き、AirCampusを通じて悶絶する姿、発奮する姿を見て自分自身も頑張ろうという勇気を与えられてきたと思います。
全く別の面としては、特にBBT大学院のAirCampusというプラットフォームでの学習によって、学校の教室内では体得することができない自分にとって最適な情報収集力や最新のITツールの活用方法における十分な情報交換など、今後も確実に進んでいくIT化、ボーダレス化社会に対応した能力を得ることができたことは非常に貴重であったと実感しています。また教授陣が非常に熱心で学生一人ひとりに愛情と熱意を持って接してくれていることをサイバー教育にも関わらずものすごく伝わってきました。
AirCampus上での意見を交えながら学び合うことで、一人対一人の授業ではなく、双方向での授業になり、考え方の違いや回答の多様なことから刺激を受けることが多くありました。また実践的な内容が多いので実務に役立っていると感じています。
遠隔教育のデメリットはほとんど感じなかったです。むしろ遠隔教育だからこそ、リアルに会ってみたいという欲求が発生し、自然とオフラインでの会合につながっていきました。非常に濃いコミュニケーションで、それゆえ生徒間の切磋琢磨も激しかったです。講義に関しては2年次のグローバリゼーション専攻は特に良かったです。教授からのフィードバックが素早くかつ詳細で、非常に納得感がありました。
過去に学んだ小中高大の教育と比べると、BBT大学院では考える時間を長く必要としたと思います。ビジネスの問題は正解がないので、答えありきの考え方が通用しませんでした。またBBT大学院はAirCampusに投稿してディスカッションを進めますが、発言数が増える(*1)×発言内容を考える(*2)=考える時間が長くなる仕組みだったと思います。
*1 発言機会を待つ必要がない
*2 投稿履歴が残るため、リアルのディスカッション以上に真剣に考える必要がある
本音をいえば、2年で終わってホッとした気持ちの方が強いです。というのは、この2年間は自由になる時間がそれまでの生活に比べて本当に少なくなったからです。よく先輩方々も「学んだ講義内容よりも先ずタイムマネジメントを体得したのが一番の学びだ」と言われているのを目にしますが、私もそれをまさに実感しているところです。この2年間は常に睡眠を削り、効率を考え、気が張っていたような気がします。暫く小説を読んだり、映画をみたり、振り子を逆に振ってみようかと思いますが、自身の振り子の幅は確実に以前より大きくなった気がしています。
正直、非常に満足しています。ここまで自分の頭の中身が変えられるとは思っていませんでした。2年前に比べて脳を巧く使えるようになったと思います。知識も蓄えましたが、それより脳の使い方ですね。体に例えるとストレッチを続けた結果、より柔軟になったという感覚に近いと思います。
また、同級生からも刺激を受け続けた二年間でした。優秀でモチベーションの高い方が多く、いい加減な事を書くと容赦のないツッコミが入ります。お蔭で緊張感を維持して、二年間が過ごせました。