職場では働きながら学んでいることを周知していなかったこともあり、学習時間は休日や平日帰宅後の限られた時間でした。そのため、家族の理解と全面的なバックアップのおかげで、学生生活が成り立っていました。やるべきこと、やりたいことを含めてマルチタスクが常態化する中で、オン・オフともにやらないことを決めるトレーニングの連続でした。趣味や友人との余暇など自分の中で削れるものは削りまくった2年間でした。また、すき間学習のためのデジタル投資も有効でした。通勤時間はモバイル視聴や発言に目を通すチャンスでしたし、新聞書籍は電子版へ、調べものはクラウドへ、など遅ればせながらITリテラシーも向上したかもしれません。
BBT大学(学部)の一年次に行ったのですが、できるだけ多くの講義をとって、量をこなすことで、自身にプレッシャーを科し、時間管理を強制的に上手く出来るようにしました。結果的に、夜は、講義を見たり、発言の下書きをするなどし、頭がスッキリしている早朝に積極的に発言や課題を投稿することで、バランスを取る事が出来ました。
入学当時、インドネシアで130名の部下をマネージしていました。出張も多く、正直多忙な毎日で、食事をするときも出張等の移動の時も常に講義映像を見たり課題図書を読むなど、空き時間は全てBBTの学びの時間に充てていました。その姿を部下が見ていてくれていたためか、彼らの間で自然と新しい何かを学ぶ文化が醸成されていったの同時に、自立心が芽生えたせいか彼らの「相談」が「提案」に変わっていきました。結果として部下との対話の時間は短縮化されたものの、より濃厚な議論が展開できるようになり実績にも繋っていきました。学びの時間が確保できたのは優秀な部下たちに助けられたおかげで、真っ先にMBA取得の報告をしました。
正直、バランスはあまり取れていなかったと思います。しかし、時間がたっぷりあったとしたらもっと成果が上がっていたかというと恐らくそれは難しく、制約のある時間の範囲内できちんと取り組むようにすることで、逆に集中して取り組むことができました。
何事も「言い訳」にしたところで、ない時間は作れません。シラバスが公開された段階で、すべての締め切りを確認し、スマホなどに覚えさせることまではやりました。が、そこから逆算して、いつまでに何をどれくらい進ませておけばいいのか、という進捗の予定を立てなかったのは仕事と家庭とのバランスをとる上では大きな失敗だったと反省しています。「1日を50時間にする魔法」はないのです。
家庭については、当時両親の介護の真っ最中でした。このタイミングで入学した自分に問題はありますが、子供の教育に大変理解のある両親だったので、まだコミュニケーションが取れるうちは「アンタはすごいね」と応援してくれて、大変励みになりました。介護は、育児と違って先が見えず、突発的なことが頻繁に発生します。両親は在学中に逝去しましたが、学校にはとても配慮していただき、感謝しています。
1年目の前半は環境の変化に馴染むことが出来ず、仕事と学び中心の生活となり、家族(プライベート)がおざなりになってしまいがちでした。そこで、半年が経過した頃にあらためて私自身のタイムマネジメントについて考えてみました。学びの環境にも慣れてきた時期でもありましたが、タイムマネジメントを見直したことで有効的に時間を活用することが出来るようになり、ストレスなく、仕事・家族(プライベート)・学びをバランスよくこなすことが出来るようになりました。
私はもともと理想のライフスタイルを求めた結果、シリコンバレー勤務という形にたどり着きました。成果を上げるための時間の使い方も決めていたので、学びの時間を捻出することはそれほど苦ではありませんでした。それでもBBTで学び始めた2014年の初年度は、仕事とBBTでの学びに加えて、娘たちが通うサンフランシスコ日本語補習校で教師(土曜日だけ)も勤めたので人生でももっとも睡眠時間が短い一年でした。いずれにしても、何一つやらされている感覚はなかったのでプライオリティをつけて毎日コツコツやり続けました。
私の場合は土日のほとんどを課題の時間に費やしたため、友人との交流などは若干少なくなってしまったかもしれません。しかしながら、大学院同期のクラスメイトから食事会が発起され、毎月オフラインでの交流が行われました。毎月違うメンバーが幹事を務めましたので、集合する場所も行き先もバラバラでしたが、その分行ったことのない地域へ出かける楽しみがありました。そして幹事によって個性も出ますのでクラスメイトの価値観を知るには良いきっかけになっていたと思います。またオフラインでの交流は、文字だけでは伝えづらい微妙なニュアンスを伝える場でもありました。そのため会うたびにクラスメイトの絆が強まりましたし、自らのモチベーション維持にもつながりました。ですので、結果としては大変いい結果につながっていったと思います。また修了が決まってからは卒業旅行と称してクラスメイトが赴任する海外の国に出かけ、現地での交流を行ったメンバーもいて、学生生活はとても充実感がありました。
BBT大学院に在籍した2年間、仕事、家族、学びをバランスさせようと考えたことはありません。その時その時でもっともやりたい!と思ったことに全力集中してきました。そのような事を繰り返しているうちにそれが生活スタイルの標準になるので、結局それが自分にとってベストバランスだったと言えるのかもしれません。そのような中でも睡眠時間だけはなんとか確保するようにしました(といいながも2~3時間睡眠という日は数多くありましたが・・・)。
在学中、仕事が忙しくなり2年で修了する予定だったところ、3年かかってしまいました。大学院の学習だけでも大変ですが、さらにその間、執筆活動も重なり、時間的にも精神的にもかなり大変な状況でバランスできたとは言い難いですが、3年間続けることができたことがとても自信になりました。