今までの生活の中から、計画性を高め、勉強の時間を捻出する事は勿論ですが、妻の協力なくして大学院生活の充実はありませんでした。妻には、大学院での生活を理解してもらうべく、あの手この手で話をしました。妻の納得を得られることで、良い負荷を自身に掛ける事ができました。
移動中の隙間時間を利用し、2倍速で講義映像を視聴していました。パソコンを用いてのアウトプットには、平日帰宅後の3時間と、休日10時間を使い、週35時間程度を要していました。この時間の確保のため、平日は、飲酒・テレビ・ネットの時間を削りました。ペースがつかめてくると、週末の夜には時間が取れるようになり、家族や友人と外食することもできるようになりました。とはいえ、休日に子どもと遊ぶ時間はとれず、寂しい思いをさせたと思います。その代わり、休校期間には、家族で旅行に行くことを償いとしていました。入学当初、寝不足になり、仕事中に眠くなったり、注意力が散漫になるなど仕事に悪い影響が出ました。そのため、睡眠時間をきちんと6時間確保することを意識するようにし、それ以降は仕事とのバランスも取れるようになりました。また、毎月、出張もありましたが、ネット環境があればどこでも学習できたので、問題ありませんでした。
時間は一日24時間です。それはBBT大学院に入る前から変わりません。なので、まず学びの時間を決め、その分これまでの生活から何を引き算すれば、学びの時間を得られるかを考えました。私は、仕事でも家族との時間でもない、個人で過した時間(趣味全般)、ながら時間(飲み会の2次会、3次会やダラダラ仕事)を全て、BBT大学院に使いました。何かを捨てないと学べないと思いました。
家族の理解と支えがなければ、到底2年で学位を収めることはできなかったと思います。学習スタートから半年くらいは、こちらもペースがつかめず、かつ夫も受講スタイルや学習スケジュール、負荷などがわかっておらず、お互いに不安と不満が溜まっていました。半年が過ぎ、1年次後期をスタートするところから、予定取得科目のスケジュール、試験期間などは全て夫とGoogleカレンダーで共有しました。また、何を勉強しているのかということも積極的に話しました。夫にも早めに仕事やプライベートの予定を共有してもらい、時間や曜日をやりくりしながら二人三脚、ちょっと夫の負荷高めで、家事や子育てを乗り越えました。
学習、家族、仕事をバランスさせるために何か特別努力した意識はありませんでしたが、気が付いたら自然に朝方の生活リズムになっていました。今まで、平日に家族と一緒に夕食をすることがほぼ無かったのですが、朝方の生活リズムになったことで帰宅時間が早くなり、家族と夕食をするのが当たり前になりました。よく考えてみると、仕事のメリハリをつけれるようになったのだと思います。そう思うと今までダラダラ仕事していたのだと思いますし、会社帰りの「一杯」の時間が本当に勿体ないと感じるようになりました。
遊びながら勉強のことを考えているとウツロになります。それは周りの家族に迷惑です。会話が成り立たないからです。そこで、勉強する時は外の図書館などで行い、帰宅時間を決めて集中しました。そうすることで家族と遊んでいる時は、勉強のことを忘れることができるようになりました。それでもかなり家族には負担をかけてしまいましたが、ウツロになる時を大分減らせたかと思います。あと、私は朝4時に起きて勉強していたので、家族が寝ている朝の時間を有効活用しました。
私は、業務に支障を及ぼさないことを前提に、平日は講義動画の視聴中心で、週末にまとまった時間を作り、集中的に取り組みました。当初は、全てをこなさなくては、という思いもありましたが、当然これまでのやり方ではうまくいかなくなりました。そのため業務でもプライベートでも、求められる成果を確認し、優先順位を付けて取り組むことで、無駄な時間を減らすことができました。また、量だけではなく、集中をする時間の質を確保するため、カフェを利用したり、スマートフォンをオフにして取り組み、振り返ってみると自分の行動を見直す良いきっかけとなりました。
自分の時間は有限である為、公私ともに優先順位が低いものはやらない判断をすることにしました。仕事においては、メールのフィルタ機能を活用し、優先度の低いメールは斜め読みで済ませる。出張は電話会議で済ませる。必須でない打ち合わせは参加しない。プライベートにおいては、学習に集中するために飲酒機会を減らす等を実践しました。
ビジネスパーソンである以上、仕事の手を抜くことだけはしてはならないと肝に銘じていました。よって、勉強時間は出勤前、昼休み、退勤後となります。自分ではまず1週間のうち、仕事と家庭で必要となる部分以外で勉強が可能な時間をあらかじめ予定表でブロックしておき、それを可能な限り曲げないというやり方をしていました。結果的には家族に大きな負担をかけてしまったと反省していますが、家族は自分の頑張っている姿を見て最大の支援者となってくれました。また、子供にも父親が常時勉強している背中を見せられたことは学ぶことの大切さを身をもって伝えられたと考えています。しかしながら特に妻は、内心には大きな葛藤があったと考えられ、時には勉強を脇に置いて家族との時間に充てる勇気も必要だと思います。時間管理は最も大切な項目のひとつであり、勇気と責任を持って決めていくという姿勢はビジネスでも必ず活かされると思います。
朝5時に起床してAirCampusに取組むなどの工夫はしましたが、他のクラスメイトに聞くほど厳しくはなかったと思っています。
自社が業績不振による構造改革の最中であり、残業が厳しく規制されていることに加え、休日の臨出や出張も少なかったことにより、時間に余裕があったことが理由です。
また、埼玉県熊谷市の自宅から品川の勤務先まで新幹線通勤をしており、熊谷~東京間の新幹線内が講義受講の場として適していたことも好都合でした。