入学前と決定的に異なる点は、何を見てもRTOCSしたくなる、という一種の「病気」にかかったことです。素晴らしい理念を掲げる会社を見た時、新しいサービスや商品が必要となった時、国や自治体の選挙が行われる時、ともかく何か気になる人、モノ、サービスを見かけた時、「これは信用に値するのか?どれを選ぶべきなのか?」という疑問がわくのは当たり前のことだと思います。その答えを出す手段が、私の場合はRTOCSと同じになってしまいました。そこまで必要のない些細なことであっても、「財務はどうなんだ?」とか「競合や市場の動きは?」という思考回路が出来上がってしまいました。
問題を見つけ出し、解決策を導き出すというスキルを養えたことは、私にとって自信につながりましたし、実務にも役立っています。経営に携わる中で様々な問題、課題と向き合っていますが、BBT大学院で学んだ一連の考え方は、実務でも活かせていると感じています。
40歳まで目の前に与えられたことを一生懸命やる人生でしたが、今は起業して自分がやりたいことを考えて実行しています。私は人の成功をサポートすることに大きな喜びを感じるのでたくさんの人のビジネスでの成功をサポートしたり、教育事業を自分がやりたい形でやっていきます。また、日々の新しい人との出会いも楽しいです。RTOCSでたくさんの業界の勉強をしたおかげでどんな業界の人に対しても相手に興味を持って質問する力がついたと思います。人は自分に興味を持ってくれる人を好きになるものです。だから、BBTでの学びは人間関係構築でも役にたっていますし、結局それはビジネスにも役に立つのです。
会社を見るときの視点・視野が広がったように感じます。自社の情報や競合分析、会社の存在意義や将来における展望などいろいろな視点で捉えるよう心がけるようになりました。これは大前学長の講義内で行われる毎週のRTOCS(Real Time Online Case Study)を通じて会社(あるいは世の中)を取り巻く環境を把握し、自分が当事者になったように考えると言った手法を訓練してきたからではないかと思います。また相手に何かを伝える際には、できるだけシンプルに物事を伝えようと文章を組み立てるようになりました。その際の文章構成力は、AirCampusでのディスカッションを通じて鍛えられたということを強く感じます。仕事だけでなく、普段の生活においても物事を考える際に応用が利きますので、様々な面で自身が変わったということを実感します。
日常業務の中で平穏無事に1日が終わることはなかなかありません。何かしらの問題や課題が足元に転がっていますし、自ら問題発見をすることも時に必要です。そのような時、PSAのアプローチは非常に役立っています。そのアプローチの中身は当然と言えば当然のフローなのですが、私はBBT大学院入学前はそれが出来ていませんでした。しかし今では何か解決すべき用事が発生した時には落ち着いてPSAを廻すことが出来るようになりましたので、解決までの時間が短縮されたり、解決の質が向上したように感じます。
一つは、自分の活動の事業化に踏み出せたことです。卒業研究では、実際に行う事業をテーマにしました。指導教官から、丁寧なアドバイスを頂き、卒研が私のこれからの事業の青写真になっています。また、MBAを取得したことをきっかけに、経営コンサルとしての案件を1件いただきました。
2年次の途中から海外へ赴任しました。異文化の同僚、部下たちの中で問題解決を求められるのが今の私のポジションです。私自身が外国人である今の環境では、日本の「普通」、「常識」を推しても決して仲間たちにこちらの意図を伝える事はできません。そんなときは、ロジカルに考え、伝えるということがコミュニケーションとしても問題解決の手法としても大変有効だと感じます。
特に、考え方の面で思い込みや推測ではなく、FACTをベースに徹底的に“問題の本質が何なのか”を考えるようになりました。これまで、問題が発生するとすぐ思い込みや推測から、対症療法的に対策を考えるという動きが多かったのですが、『問題発見思考』とRTOCSでの学びのおかげで、問題の本質を常に考える思考の習慣が身に付きました。
実施している事業の独自性維持の為の強化や、情報統制を考察することにしっかり頭を使えるようになったと思います。また、出会う人ごとに、Win&Winでやれるパートナーとなれる人か、自分の都合だけを優先する人かを見極めるシビアな判断ができるようにもなったと思います。
学びを無駄にしないために、在学中から自分の仕事で実践するように努めてきました。例えば『現代の経営戦略』では企業を選択し毎月課題に取り組みますが、できるだけ自社を題材にするようにしていました。その結果、業績は向上し入学前に比べて高い利益を出すことに成功しました。卒業後も日常の業務において様々な学びを単独または組み合わせて実践するよう心がけています。