今までは、問題が起きた時、今までの経験から反射的に浮かび上がる解決策を実行に移す事が多かったと思います。しかし、今は現状分析に力を入れ、より本質的な問題に近づけるようになりました。経験則は一旦脇に置き、今まで自社の状況に寄りがちだった視点を、周辺の競合環境を足で調査し、市場環境をデータで仮説を立て、インタビュー等で根拠を作るようにしています。現状分析の質が高まった事で、見える課題がより本質に近づき、よりパワフルなソリューションに近づいたと感じるとともに、周囲に対しての説得力も高まったと感じています。
経営においては、様々な事象があらゆる場面で発生します。これまでは、それらを個別のものとして別々に処理をしていました。しかし、BBT大学院での学びを通して「要はなにか?」と考える思考法が身に付きました。その結果、まずは一旦大きな視点でそれぞれの事象を眺め、整理し、ロジックをもって答えを導くことができるようになりました。これにより、日々の判断はもちろん、それ以外にも、社内においてレポートが取り上げられたり、会社を代表して講義をする機会が増えるなど、様々な場面で活用できていると思います。
日本人の多くは、結論を後に話す傾向があります。しかし論理的思考力を身につけると話の途中で相手の結論がみえてきます。相手の言葉を論理的に理解できるようになると、言葉に出さない悩みや不安なども、少し読み取れるようになりました。仕事では、上司や部下、顧客やビジネスパートナーなど、多くの方と接する機会があるので、非常に役に立っていると実感しています。また副次的な効果ですが、自分の本当にやりことが何かもわかってきたので、新たなキャリアプランを立てることができました。
在学中の2年間は、勉強中心に生活しており、フルタイム勤務ではなかったのですが、2年次前期は、個人事業主としてのプロジェクトと週3の嘱託契約のデザイン業務が重なって、忙しさの波にのまれそうになったことがあります。以前であれば、ワタワタしていたと思うのですが、どんなに忙しくとも、優先順位と段取りを冷静につけ、淡々と目の前のやるべきことに集中することができるようになりました。
仕事でもプライベートでも常に頭は「考える」ことをしています。今までの私は、考えの整理が上手くできなく迷走することが多々ありました。その原因は、人の意見をそのままFACTとして受け入れ自分の結論でなく「他責」にしようとしていた自分にありました。今では、人の意見も自分で調べたFACTも、自分で納得した情報だけを選択して「自責の結論」を出せるようになりました。自責の結論だからこそ、しっかりとした反論もできるようになったのは大きな成長だと感じていますし、周囲からの信頼度も変わってきたと感じています。
BBT大学院では毎週「自分が社長ならこの会社をどうするか?」という課題が出されます。そのおかげで、何事も自分が組織のトップだったらどう判断するか、という視点を持てるようになりました。もちろん自分の考えと実際のトップの判断にギャップがある場合は多々あります。そのような場合も、トップが何に価値を置き判断したのかを理解できるようになりました。
メールの文章1つを取っても、当事者意識や経営者の視点を踏まえ、結論から記載するなど、行動に結びついた変化が起きていると思います。特に「RTOCS」で重視されていた、factに基づく意見の提示を学んだ結果、普段からなぜそのように言えるのか、考えたのかの論拠として示すことが増えました。また、これまで躊躇していた場面でも自分の意見を主張することができるようになったと感じています。クラスメイトとの議論の中で、発言をすることを求められていたことが大きく影響していると考えています。
BBT大学院の講義内容は実務に即している為、業務上の問題に当たったときに、それに関連する講義内容を振り返ることができます。多くの場合、そこからヒントを得るができます。仮に、直接的な解がなくとも、BBT大学院で学んだフレームワークを活用することで、問題解決に至るプロセスがイメージできるようになりました。
元々新しいことを始めるのが好きであり、皆がわかっていても手をつけていない課題にチャレンジする機会は多くありました。
しかしながら、それらが上手くハンドリングできていないこともあり、細かい部分で何かが不足していたことを痛感していました。BBT大学院に入学して半年後ぐらいに、大きなプロジェクトを立ち上げ、人材の確保や内部の資金調達などを行った際に、これまでの取り組みとは明らかに異なる雰囲気の中で進めることができ、自分にとっては全く新しい分野であったにも関わらず、多くの関係者から賛同を得られたことを経験しました。この違いは、本質的な課題を抽出したことと、関係者の心に自分の思いが届いたことだと考えています。ミッション、パッション、アクションが重なり自分でも成長を実感できた瞬間でした。
在学中に自社がRTOCSで取り上げられ、クラスメイトとあるべき姿に対して議論すると共に、大前学長の提案を伺うこという貴重な経験がありました。
内部にいると気付けない提案が多々あり、学長の提案とクラスメイトとの議論を通して自分自身も自社のあるべき姿を固めることができました。
社内で自分がやれることは全てやり切り、悔いを残さないようにしたいと思っています。