MBA取得を意識し始めたのは、今から10年前、40歳になる少し前のことです。ある時、当時在籍していた外資系ベンチャー企業のボードディレクション(経営陣)の経歴を見ていたところ、なんと全員がMBAホルダーだったことが印象に残りました。その中には普段から接することもある上司もいました。当時そんなに大きくなかった、そのベンチャー企業でさえ、トップマネージメントへの道を進み、偉くなって多額の報酬を貰うようになるためには、MBAの取得は避けて通れない道だろうと単純に思いました。また当時の海外の同僚にMBAホルダーが何人かいましたが、日頃からビジネススキルのレベルの高さには尊敬していました。MBAの取得は多額のお金が掛かるアメリカの有名大学への海外留学以外にも、日本国内で学ぶことも出来、またBBT大学院の様に通学せずMBAが取得出来ることも知り、次第にMBAへの道が現実なものになってきた訳です。
入学した時に丁度30歳で、ITだけでなく経営や戦略までコンサルティングの幅を広げるべく、戦略コンサルティング企業への転職を試みました。しかし、名だたるコンサルティングファームで書類選考に通ったのが2社、1社は最終面接まで行きましたが不合格でした。そこでまたITのコンサルティングを行いつつ、MBAを取得して、再度戦略コンサルティング企業への転職をしようと考えたことがきっかけでした。
大きく二つあり、一つ目は販促やマーケティングの仕事をする中で個々の企業が持つ本質的な課題を解決しなければならない必要性に迫られたこと。二つ目は21世紀は“個の時代”と言われ続けビジネスマンも個人のビジネススキルを磨き続ければ活躍の場が増えると確信したことです。そのためには体系的な経営スキルを身につけるべきだと考えました。
前職は90%の離職率という劣悪な環境であり、常に人事として退職面談を行うような毎日でした。そうした中、会社の費用や時間を使いMBA取得を試みた役員がいたのですが、結果的には言い訳をして1年で中退、会社の利益などを無駄にしました。また、私が入学しようとした際には、その役員から難易度が高く自分もリタイアしたからやめたほうが良いというような言葉がきっかけで、自分のお金・自分の時間で2年で卒業できれば、こうした企業の経営幹部を超えられるのではないかと考え、企業の経営者の姿勢を問い正すべく自分の人生をかけ挑戦をしました。
営業の仕事をするなかで、自分には不足しているスキルが多くあることに気付くようになりました。大学は経営学科を卒業しましたが、恥ずかしながら実務で使えるスキルはほとんど身に付けていませんでした。そこで学び直しを考えたのですが、キャリアアップも考えてMBAに挑戦することにしました。
外部の方々と対話している時に、自分のピントがズレている事に気付いた事がきっかけとなりました。同じ環境で働き続けると、会話する人も同じ人が多くなり、どうしても自分の専門分野を中心に視野が狭くなりがちで、このままでいいのかな?と自問自答するようになりました。それから、時代の流れのスピードは速く、社会との接点をより多く持つ事の大切さも感じるようになりました。そこで、自身の市場価値を高めるにはどうすべきかを改めて考えるようになり、当時は44歳でしたので最初で最後のチャンスと思いMBAへのチャレンジを決意しました。
長年の上司が定年退職を迎え、自分の将来について大きな分岐点を迎えるにあたり、選択肢を増やしたいと考え、MBA取得を考えました。大前研一学長が毎週放送する大前研一ライブは、世界のニュースをまとめており、世の中の動ぎをとらえるのにとても役立ちました。また、入学当初に大前学長が提唱されていたアイドルエコノミーもとても勉強になりました。実際、不動産投資を考えていた私は普通賃貸ではなく簡易宿所を行いインバウンド向けのゲストハウスとして運営するようになりました。本当は、医療の知識を用いた起業ができればと思っていますが、そう簡単ではありません。しかし、諦めることなく、今後も勉強を続けてチャンスを狙いたいと思っています。
ブランドマーケティングや営業企画など、比較的消費者に近い業務への経験はあったものの、経営管理や会計などの知識に課題意識がありました。また、従事している業務に関わらず、管理職として経営管理スキルを身につけておくべきと考えました。
過去、現在、未来を考えて、大きく3つの理由がありました。
①将来を考え、ビジネスの世界で生きていくための共通言語を習得した方がいいと思ったこと
②学生時代に起業した際、ビジネスマンと対等に会話することができず、資金調達に苦労したこと
③頭が良く、理路整然と「できない理由」を説明すことが得意な人たちと、真正面からぶつかること
この3つを達成するための手段としてMBA取得が最適だと考え、取得を決意しました。
2007年には国内最大級のソーシャル・ネットワーキングサービス『mixi』の全盛期にエンジニアのリーダーを努めていました。全国から集った選りすぐりの優秀なエンジニアをマネジメントしていく中、ユーザー視点に熱意を傾けていた現場エンジニアの思いを実現させていくためには、様々なステークホルダーと調整が必要であり、そのためには自身の成長が必須だと感じる機会が増えてきたためMBAの取得を考えました。