私の場合は「MBAを取得したい」というよりも、様々な立場の人の異なる視点から見えてくる考えを得たいという思いが強かったと振り返ります。経営層が持つ意識や考え方、部門ごとの視点、自分が接点を持てなかった異業種の人たちの考え方など多岐に渡ります。私は様々な業種・経営層に向けた提案書の作成を行うことがミッションでしたが、ベンチャー企業へ入社するまでの間、会社全体で10数名の組織にしか属してきませんでした。ですので、大企業の組織編成などが全くわからず、各部門が抱える問題と言われても、その人の立場に沿ったイメージが湧き上がりにくかったのです。しかしこうした自身の課題は見えていましたので、あとはどのようにして身につけるかを考えました。その結果、社会人大学院で経営層やマネージャ層が考える思考方法を身につけるという道を選ぶことにしました。
2つのきっかけがありました。ひとつはBBT大学院に入学する約1年前にCSR部門に異動したことです。CSR(企業の社会的責任)をより良く果たすためには、企業がどのような機能やメカニズムで動いているのかなど、企業に対する全般的な理解を深める必要があると感じるようになりました。 もうひとつはBBT大学院入学の約半年前に、人材ビジネスに携わる知人と話をする機会があり、危機感を抱いたことです。当時の私は社会人になって約15年が経った頃で、普段の業務にはそれなりに対応することができていました。しかし、知人から他社で活躍する能力も意識も高い人たちの話を聞いて、「業務経験を中心とする現在の延長線上では、知人から聞いたような人たちのレベルに到達することは難しいだろう。」と痛感しました。
IT産業の進展による経済のグローバル化・ボーダレス化、そして国内の著しい少子高齢化等を背景に、様々な業界で不振が続き、自分の周囲でも倒産する会社が増えてきました。さらに、多くの自治体や行政組織は財政難に陥り、めまぐるしく変化する社会環境の中で、精神疾患等の患者が急激に増えるようになりました。必死に頑張る人が病んでいく悪魔のスパイラルのようなものがあって、このままで良いのか、何かできることはないのかという想いが沸々と湧いてきました。何が原因なのかよくわからないけど、この現状はおかしい。小手先ではなく本質的な問題解決方法が知りたいと思っていたところ、知人にMBAを目指してはどうかと勧められました。今の世の中には、「本気で世界と勝負する」という思想的部分と技術的部分が足りないと感じていたので、MBA取得は、骨があって、魅力のあるものだなと思い始めました。
20-30代までは経験と実績に基づいたスキルでも、ビジネスを成長させることができたが、今、40代になって、今まで以上にビジネスの世界のスピード、厳しさが増す中、未知の課題への自己スキルを磨きたいということがきっかけです。
もともと経営に興味があり、ビジネス書は好んで読んでいました。以前、大前学長の本を読んで戦略的思考や、問題解決能力をもっと身につけたいと思ったこともありました。私の場合、海外勤務という状況に置かれ、このままでいいのか?と自問自答する中で、今いる会社で更なる昇進・昇給をするためには経営学をきちんと学び、形としてMBAが修得できれば、自分のためにもなり、また、今いる会社にももっと貢献できるのではないかと考えました。
工場のエンジニアとして従事していた時に、新設計画がある工場の設計を担っていました。しかし、リーマンショックで計画はとん挫。技術的には何の問題もなかったのに、計画がとん挫した悔しさから、エンジニアとしてのスキルだけでは経営はうまくいかないことを実感しました。この時の体験が、「経営的なスキルが欲しい」という思いとなり、MBA取得を考えるきっかけとなりました。
きっかけは、中国・上海の現地法人で董事長総経理になったことでした。董事長総経理になるまでは、主に会計や人事といった管理系の業務が中心でした。トップとして、会社の将来を決める事業計画を策定してくれ、と本部から言われたのですが、その頃は経営戦略に関する知識はほとんどありませんでした。そこで、体系的に勉強しなければならないということを痛感し、MBAの取得を考えた次第です。
今のままでは、さらなる成長を果たせないと感じていました。当時、関連会社での勤務になり、人材育成、組織に関する課題等の解決に向けて手探りで遂行してました。当時の私は、会社の仕組みや収益構造、組織論などを全く理解してませんでした。今まで、システム開発に関する知識の習得に注力していたため、システムの知識だけで会社に貢献できるかを考えるようになりました。それがMBAを取得しようと思うきっかけでした。
MBA取得を考えたきっかけは、「社内のキャリアビジョン達成に近づくため」です。
私は現在、営業担当者として、会社への利益獲得や地域医療貢献を目的に仕事をしています。しかし、業務を通じていくうちに、
会社での業務効率化や地域を越え、国の医療制度への提言を通じて、自分が貢献したいと思うようになりました。
それには、しかるべき本部部署への異動が実現への近道と考え、MBAという体系的な知識取得者という点を社内にアピールできる点やより深い知識を習得した後、再度キャリアビジョンを考えるためです。
2012年に8か月間のオーストラリア長期出張を経験し、日本の文化・商習慣、コマツ(日本)では当たり前だと考えていたモノ作り思想、阿吽の呼吸で成り立っていたコミュニケーションなど、日本では当たり前だと考えていたことが通用しない世界を経験しました。その中で、様々な国から集まったグローバルなメンバーで、多様性を理解しながら仕事を行うことの難しさと楽しさを知り、グローバルに通用するコミュニケーション能力、そして共通言語となるロジカルシンキングやマネジメントスキルを学びたいと考え、グローバリゼーション専攻を志望しました。