20代で自身の開発品が商品化するという幸運に恵まれながら、マネジメントの失敗でシェアを伸ばしきれなかった苦い経験をしたことから、持続的成功のためには成功するためのマネジメントを理解しておくことが必要だと考え、MBA取得に思い至りました。
また、経営層に対して提出する書類が専門的で分かり難いと上司から言われていたこともあり、経営層に対して説得力のある適切な資料を作れるようになりたいと感じていたのもMBA取得を考えたきっかけの一つです。
親会社である自動車メーカーへの出向が転機でした。それまでもMBAには漠然とした学習の必要性を感じていたのですが、資料請求したり他校の体験クラスに参加はしたものの、決断出来ずに気が付くと40歳を過ぎていました。当時の上司から親会社への出向を打診され、熟慮の末に、受諾しました。異動先の役割と責任(roles & responsibilities)は、幅広い知見、深い洞察力、確かな分析力と即効性のある提案力が求められる、非常にタフでチャレンジングなポジションと直ぐにわかりました。以前シンガポール駐在時代に、PSA(問題解決コース)をやっていたこともあり、直ちにBBT大学院を含めたMBA各校の資料請求とプロコン(pros and cons)表の作成、比較分析を開始しました。
入学時は入社5年目で、当時は賃貸マンションの営業・広告戦略の立案および実行を担当業務としていました。入社から日を重ねるごとに、知識・経験の積み上げにより仕事の質・スピードは上がっていたし、取引先との付き合いが長くなることでスムーズに事が運ぶようにはなっていましたが、同時に成長の鈍化や限界を感じるようになっていました。日常業務の延長線上には目指すものはないであろうという思いから、このままでは自分が触れることのない幅広い知見を得るためにMBA取得を考えました。
アメリカミネソタ州へ高校留学の後、ミネソタ州立大学へ入学したものの中途退学をしており、その後子どもを育て、またシングルマザーとして社会復帰しました。その後、仕事をしていく中で学生時代にもっと学習しておけば良かったという気持ちは、後悔として常に持っていました。そして子どもが成長した暁には必ずもう一度大学で学習をしようと思っていました。そうした中、ある程度子ども達が手を離れ始め様々なセミナーに参加するようになり、日本の現状を次第に直視し、子ども達の未来のためにはこの社会がもっと発展するために役立つような仕事をしなければならないという思いが沸々と湧いてきていました。そのような時にあるセミナーでMBAを取得できるBBT大学院を知り、瞬間的にこれだ!と思いました。
今まで独学・OJTで各種のスキルや知識を得てきましたが、それぞれのスキルや知識が有機的に結びついてはいませんでした。10年程前から海外販売子会社の経営を任されましたが、会社経営という観点から、自分の経験・スキル・知識を体系的に再検証し再認識する必要性を感じていました。自分が得たスキルや知識が正しかったのか、会社経営の中でどのように活かせるのか、将来の会社経営はどのようにしたらよいのか。MBA取得そのものよりは、学習過程でスキル・知識の整理をしたいという考えがきっかけでした。
BBT大学院入学当時、中小企業支援機関で経営アドバイザーとして経営支援に取り組んでいました。日々の経営支援業務の中で、支援企業の経営者に対して、「当社の強みは何ですか?業績を改善するには強みや特徴づくりが重要ですよ。」などのアドバイスを行っている中で、アドバイスしている自分(私)は、強みはあるのか?と自負するようになりました。「人のふり見て我が振り直せ。」という諺があるように、自分も強みを磨かなければと真剣に思い、実務重視の学ぶ場所を探していたところ、BBT大学院を知り入学を決意しました。
小さな組織であっても「経営者になりたい」ということが動機でした。漠然とではあるけど、そのことを達成するためには、MBAが必要なのではないかと考えていました。大学院に入る前はある程度の業務に対する自信がありました。具体的には自分の職場では「与えられたデータから言えることは何か」、あとはうまくプレゼンテーションすれば、社内の慣習や人間関係に基づいて、仕事を前進させられれば良い。そのような環境から外に出て、業種も年齢も異なる仲間と「他流試合」をしたいと思うようになりました。そのことで自らを鍛えていけば、自分の目標が実現していくのではないかと考えて、MBA取得を決意しました。
30代半ばを迎え、自分の専門領域の知識は高まるものの、経営的な視点、特に財務力に関してはなかなか学習する機会が無かったため、体系的に学ぶことが必要だと感じていました。また独学で学習するよりも、共に学ぶ仲間と出会えることと、将来の選択肢(特に転職)が増えることに期待し、MBA取得を考えました。
2009年に中国現地法人を立ち上げました。立ち上げ準備から立ち上げ後1年程度は右も左も分からず、がむしゃらに日々の業務に取り組んでいました。事業開始後2年目に単月黒字、3年目には黒字体質になり、軌道に乗っていきました。しかし飛躍した発展はなく、低空飛行を続けていました。さらにスキルを高めたい、世の中に価値を提供したいと思っていたところ、あるMBAホルダーの経営者に出会いました。新規事業を立ち上げて3年で上場させた方で当時の私からはすごく眩しく見えました。色々とMBAの話を聞いてるうちにぜひとも勉強したいと思いました。
MBAの取得というよりは、経営を体系的に理解したいという希望のほうが強くありました。製薬業界は「ハイリスク、ハイリターン」型の業界といわれており、新薬開発の成功確率は著しく低いことが知られています。私はその中で入社以来研究、開発業務を続けており、その環境にどっぷりつかっていました。常に多大な投資が必要な反面、特に売上、利益には直接的には貢献していないこの業務が、経営側からはどのような視点で見られているのだろう、というぼんやりとしたイメージからMBAにたどり着きました。さらに調べるにつれ、単に経営的な視点のみならず、実学を学べる分野だと強く感じ、MBA取得に挑戦することを決めました。