寝る時間を削ると、パフォーマンスが落ちるため、睡眠時間を確保するように努めました。学習と睡眠の時間を確保するためにスマホを見る時間を減らし、また時間を決めて体を動かしたりしていました。睡眠を削って無理をすると良いことは無かったです。
ちなみに、学びを通じて自分の知識が増えていくと、周りの人との考え方に差が生じてくることを感じていました。今までにない価値観を持ち思考回路や着眼点がアップデートされますので、丁寧なコミュニケーションをしないと伝わらない場面がでてきます。共通言語で話せる人とは非常に進めやすくなりますが、一方で従来のやり方・経験を重んじる人とはコミュニケーション上の苦労を感じることがありました。
BBT大学院を2年で修了することを目標としていたため、常に複数科目(3~4科目)を同時並行で受講していました。いずれの科目もしっかりと学びたい、完璧を目指したい、と決意してしましたが、いざ始まると毎週やってくる講義視聴や学長科目の課題に追われ、100%の理解度やコミットをもって進めることはやはり難しい… と思うようになりました。学習時間を増やそうと無理をした時期もありましたが、長続きしませんでした。自分の中でどこまでを「納得いく水準」に置くかといった線引きが悩ましかったですね。このような観点で苦戦する科目は多かったのですが、現実のビジネスでも全てを完璧にこなすことはできません。働きながらのMBA取得は、線引きを意識しバランスや優先順位をとるトレーニングの場でもあったのだと振り返っています。
一番苦労するだろうと思っていた点は、事前に対処することを考えていました。それは、「仕事や家族とのバランスを取りながら、これだけ多くの科目を2年間でこなす事が出来るのか」という点です。私の場合、単科生の制度を利用し、MBA課程に入学する前に2年半かけて単位をとりながら、仕事や家族とのバランスを考える期間をつくっていた為、実際に入学する際には自分の学習スタイルが出来上がっていました。単科生の制度を上手く利用するというのは、ぜひお勧めしたい方法です。
必修科目の課題だけでも分量が多く、選択科目の取り方を工夫しないと、十分に課題に取り組む時間をとれなくなることがありました。あらかじめ、各課題にいつごろ、どのぐらいの時間や労力がかかるのかといったことまで計画的に行えなかったので、時間の捻出に苦労しました。通勤時間や睡眠時間はもちろんですが、入浴やランチの時間も含めて、時間を使いまくりました。おかげで、1日に使える時間がそれまで思っていたよりも結構あることを認識しました。
私の場合、3年で卒業したのですが、最後の1年間に集中力が途切れてしまい、学びのモチベーションを持ち上げる事に苦労した憶えがあります。当時の学友とシェアオフィスで勉強会をするなど、仲間と一緒にモチベーションを高め合う行動をして、集中力を取り戻していきました。
最も苦労した点は時間の管理です。1週間に30時間以上継続的に勉強する必要があり、これは仕事・家族との時間以外に捻出しなければなりません。講義を2倍速で聴いたり、ウォーキングしながら視聴するなど、時間を捻出するための工夫は必要となります。それでも十分な時間を捻出できるわけではなく、会社の出勤日、休日に関わらず常に4時半には起床し勉強時間を確保していたため、実質的には慢性的な寝不足の状態となっていました。しかしながら、こうした苦労を経験したことで、今後立ち向かうタスクに対しても自信を持って取り組むことができるマインドが形成され、決して無駄になる苦労ではないと確信しています。
皆さんそうだと思いますが、1日の中で勉強時間をどのように捻出するか、勉強慣れしていない入学当初は非常に苦労しました。安易に睡眠時間を削り無理して勉強すると翌日の仕事におけるパフォーマンスがかなり下がります。仕事も勉強も良い状態に保つのは本当に難しかったです。仕事と学びを両立させるため、勉強に関してはやりだすときりが無くなるので、ある程度の割り切りも必要になります。インプットもアウトプットも自分でコントロールしながら日々過ごす事が重要になります。
営業日数の約半分を出張に使っていましたが、その中には通信環境が良くない国・地域への出張もありました。その場合には事前に講義をダウンロードしたり、投稿ドラフトをまとめて書くなどの対応が必要で、この点に苦労しました。提出課題がある場合は事前に先の出張の予定を確認しながら、通信環境が良い地点にいる間に提出するなど、スケジュールの調整にも苦労しました。
AirCampusでのディスカッションは私のみならずクラスメートがどんどん投稿していくので、全てを読み切ることは不可能でした。今こそメリハリをつけてしっかり読む内容、読み飛ばす内容など精査できてきましたが、入学直後は全て読む努力をしており、大きな労力を費やしていました。
クラスメートに取り残されないよう、勉強スタイルは「講義内容が配信された朝一で受講→発言投稿→仕事→夜発言についてディスカッション」という学習リズムで前倒しをしてスケジューリングする等、工夫し対応しました。
仕事・家族(プライベート)・学び をどうバランスさせたかの項目にも記載しましたが、直近2年間は、たまたま本業に余裕のあるタイミングだったので、あまり苦労せずにBBT大学院で学ぶことができました。
事前に単科で必修科目を8単位取得していたことも、余裕を持って受講できた理由です。