BBT大学院の課題は創造性を要するものが多いです。「アイデアが全然浮かばない」ということが数日続くことが多くありました。そういった時は、1日中アイデアを考え続けるのですが、大抵締め切り間際に閃きが生じます。考え続けることで、浅い思考とは違った発想が生まれるのだと学びました。
もともと数字が苦手で、億単位だと0がいくつあるのかもよくわからない状態でのスタートだったので、1年次の前半は、毎週のRTOCSでの財務分析は非常に時間が取られて苦労しました。1年次後半の『アカウンティング』、『コーポレイトファイナンス』は、みっちり時間をかけて取り組みました。これらの知識をしっかり定着させたいと思い、2年次前半には『M&Aと経営』にも挑戦しました。M&Aの最終課題を見たときに、これは初めて単位を落とすかもしれないと思いながらバリュエーション作業に没頭しました。真摯に取り組んだおかげで、これらの科目はすべてA評価でしたが、他の科目への時間が取られて並行受講がとても辛かったです。
AirCampusは学生同士の生活リズムや居住地域によって時差がある学びの場で、勉強している時間もバラバラであることは事実です。学生間で実際に会うことが少ないこともありますが、そのような中、講義の進み具合で、各自がバラバラな時間に意見を投稿してくるため、その調整について苦労したことを覚えています。
在学中の出産となったので、課題提出間際に陣痛がきたり、出産後は中期・短期の学習計画を立てていても、子供の急な発熱、嘔吐などで深夜に救急外来に行ったり、寝るはずの時間に寝てくれなかったり、特に子供がハイハイを始めるようになると予想外の動きするため目が離せず、計画通りに学習を遂行することが難しかったです。それは計画自体が甘いのだと言われそうですが、家庭環境や子供の月齢や性格の違いは大きく、お手本がないため、日々試行錯誤で時間を作り出していました。どんな理由があろうとも、課題の提出期日を過ぎることは許されないため、子供関連の言い訳が通用しないのは苦労しました。
隙間時間を有効に使えるだけに、自分との戦いになります。好きな事を削り、家族との時間を削るためには、BBT大学院以外の時間の使い方も密度の濃いものにしなければなりません。隙間時間の有効利用、オンとオフのメリハリのある生活が身についたと思います。
同期生には優秀なクラスメートがたくさんいました。仲間としてうれしいことであり、ありがたいことでもありましたが、一緒に学ぶ者として、彼らについていくのに大変苦労しました。多分ついていけていなかったと思いますが、非常に良いモチベーションになりました。この苦労は、修了した今、全て役に立ったと言えます。
グローバリゼーションの2年次は必修、選択科目を含めほとんどが英語になります。そもそもが外資系でもなく、英語を頻繁に使用する業務でもないので、英語科目は最後まで試練が続きました。講義での発言やレポートの作成は日本語の科目に比べてどうしても時間がかかりますので、予習も復習もこまめにして講義にキャッチアップするようにしていました。しかし、それでも試験期間は徹夜になることがしばしばありました。
プライベートと仕事の両立だけではなく、大学院での学びを交えた三立のタイムマネジメントは思った以上に過酷でした。また、こういう時期に限って、大きな仕事を頂けたり、トラブルが発生したりなど、多くの試練が重なりました。ここまで計画を立てる事の重要性を理解できたのは、卒業した今でも大きな力となっています。
入学までは職場の仲間や友人と頻繁に飲みニケーションに行っておりましたが、入学後は必要最低限しか行かなく(行けなく)なり、お互いを理解し合うためのコミュニケーションの量が減ったように感じてしまいました。そのため、職場の仲間との人間関係に希薄さを感じる場面が増えてしまいましたが、就業時間内に意識的にコミュニケーションをすることや組織マネジメント・リーダーシップなど講義やAirSearchで学んだ知識を駆使して、動機づけや気づきを促すコミュニケーションを意識的にすることでカバーできたと考えます。また、体調を崩してしまうと数日~1週間を棒に振ることになるため、日々の通勤時や出張時などはマスクを着用し体調管理に努めました。
タイミングの悪いことに海外出張に行くときに限って科目の試験や課題が重なる傾向にあり、在学中の海外出張はいい思い出がありません(笑)。
インターネットさえ繋がれば世界中のどこでも学べる反面、どこまでも追いかけてくる課題と試験。
出張先では現地派遣者との会食も仕事のうちでもあり、自分の時間を作るのに日常よりも苦労しました。
普通に仕事のあるサラリーマンにとっては仕事の波と勉強の波を上手にコントロールする必要がありますね。