タイミングの悪いことに海外出張に行くときに限って科目の試験や課題が重なる傾向にあり、在学中の海外出張はいい思い出がありません(笑)。
インターネットさえ繋がれば世界中のどこでも学べる反面、どこまでも追いかけてくる課題と試験。
出張先では現地派遣者との会食も仕事のうちでもあり、自分の時間を作るのに日常よりも苦労しました。
普通に仕事のあるサラリーマンにとっては仕事の波と勉強の波を上手にコントロールする必要がありますね。
前述で平日は講義の視聴、AC議論・課題等は週末に集中して取り組んでいたものの、業務過多となったり、プライベートイベントが重なり段取りは崩れるもの。まして2年で卒業するとなると、講義視聴・AC議論・課題提出等が重なり、精神的に追い込まれる時期があります。その時は割り切ってプライベートの充実は期待せず、卒業後のご褒美を想像しながら過ごすことをお勧めします。
入学して半年ぐらいしてからの部署異動と転職前後の生活環境がうまくバランスを取れないときがあり、非常に苦労したことがありました。部署異動によってそれまでのように時間を上手くとることが出来ないことも多々あったり、また転職前後においてやはり大学院の学びがおろそかになってしまう場面がありました。ただ、クラスメートなどにも恵まれ、とても助けられたことも多々あり、うまくそういう時を乗り越えられたと思っています。
私が所属する会計事務所は5月が一番の繁忙期です。この時期、必修科目の『現代の経営戦略』と『イノベーション』がありました。毎週提出する課題と各科目で複数の課題の提出が求められ、それをこなす時間がありませんでした。一部の課題は未提出になりましたが、なんとか単位は取得できました。
同級生のモチベーションに高さには圧倒されました。
半分強制の通学による授業であれば、ついていく事も少しは楽だったかもしれませんが、インターネットでの授業の場合は、自分との闘いです。
そして、仕事が忙しいという言い訳は効かない、皆一緒の境遇であり、もっと粗悪な環境の中で勉強している同級生もいます。
この流れについて行くことが苦労した点ではありますが、このモチベーションの高い同級生のお陰で卒業できた事も事実です。この仲間はこれからも大事にしていきたいと思います。
一つの議論に対し、短時間で沢山の意見があり議論が繰り広げられていくため、一日でも履修している科目を確認しないと、議論についていけません。未読を通知してくれる数が読んでも読んでも減らない状況に慣れるまでに時間を要しました。大学院のレベルの高さに圧倒されました。
当大学院では、Air Campusというオンライン掲示板に発言し、教授、ティーチングアシスタント、クラスメイトとディスカッションを行いますが、発言数と質の一定基準をクリアしていないと単位が取れません。またリアルタイムで議論するのとは別の難しさとして、発言内容が事実に基づいているか、矛盾した点はないか、論理は整合性が取れているかなど、目に見える形で発言が残っていくため、投稿を躊躇してしまうことも多々ありました。私はみんなが学びにきている、最初から出来る人などいないという考えのもと、発言を多くできるように努めましたが、クラスメイトの投稿を確認するだけでもかなり時間がとられるため、タイムマネージメントに非常に苦労しました。
単身赴任といえど、仕事の都合で出張や週末の時間が確保できない場合もあります。そういった場合でも容赦なく課題は降り注ぎますので、学習時間の確保に一番苦労しました。
業務の変化への対応と、タスクスケジュールを身につける方法に苦労しました。大学院に入学を検討される方は、業務やキャリアで岐路に立っている方も少ないと思います。私も受講途中で営業から内勤への異動があり、公私共に忙しい時期と受講が重なったことで、時間の配分に非常に苦労しました。また、入学当初、全体のスケジュールから考えることができず、科目を集中させてしまい、途中で断念をした科目もありました。週にどれだけの時間を割く必要があるか、提出日はいつかなど、全体像を繰り返し確認して受講をすることが、継続して学びを最大化するコツだと後に気付き修正を行ないました。
クラスメイトは海外にいたり、生活リズムが違ったりするので、人それぞれ発言のタイミングが異なります。1日議論に参加しないと、複数科目を同時に受講している際は、発言を読むだけで時間が過ぎてしまい、アウトプットのレベルが下がってしまうことがありました。そうならないために、常にクラスメイトの発言を意識して生活しなくてはならないのは、圧迫感や焦燥感につながり、当初は非常に心理的負担となりました。ネットでつながるというのは、世界中いつでもどこでもできるという利点がありますが、一方で24時間議論が進むんだという厳しさを実感しました。