やはり、仕事と学習の両立するための時間管理に対してはとても苦労しました。仕事の忙しい時期は学習との時間が重なり、殆ど睡眠時間が取れなかった時期もありました。家族の支えとクラスメイトや大学院の方々のサポートに助けて頂いたと思います。
前述の通り、社会人経験が浅い上に、学部時代は理系だったので、経営に関しての知識がほぼ皆無だったため、最初の半年間くらいは議論について行くのが大変でした。加えて仕事と両立させるペースをつかむ必要もあったので、今考えると何もかもが手探りだったと思います。
在学途中まで実はディスカッション自体が大変恐怖でした。理由は私が自分の意見に反論・否定されるのが怖いという典型的な日本人気質だったからです。この気質を変えるきっかけとなったのが、1年次必修科目であった後先生の『組織と経営』でした。期間内にある一定数のディスカッションへの参加が求められ、しかも発言の質を評価されるという厳しい科目でしたが、最も印象に残っているのが講義の始め頃に後先生がおっしゃった「ディスカッションに参加しないのはいないのと同じ」というお言葉でした。それ以後は「とにかくまずは量をこなしてディスカッションに慣れよう」「ディスカッションの流れを確認して発言してみよう」と考えられるようになり、とにかく発言するように心掛けたところ、卒業年度にはどんな意見をクラスメートから頂戴しても怖れないようになりました。
前述したことは、最後になって到達した方法でした。最初は勉学とプライベートのバランスを如何にとるかという事に非常に苦労しました。最初は勉強をしないといけないという意識が優先して、家族をないがしろにしている時期もありました。入学して半年が過ぎ、家族も疲弊している雰囲気があり、これではいけないと思い最初は、勉強に関してスケジューリングを進めて、その後に家族との時間をそこに組み込んでいき解消していきました。
RTOCSや各科目の課題で、自分なりの意見を絶えず求められてきました。これは講義内容をただ暗記するのではなく、講義から自分は何を思い、何を考えるかを問われていたと思います。
特にRTOCSは毎週取り組む事になるので、意思決定をして結論を出していくプレッシャーと戦う日常になります。
このような日常を過ごしていく中で、自分はシャワー中にアイディアが浮かぶ事が多いと分かってきました。今では自分の特性を考慮して、今持っている課題を明確にしてから、シャワーに臨むようにしています。
また、シャワー以外にも、ホワイトボードに向かっている時にアイディアが浮かぶことが多いと気付き、ホワイトボードに向かうように心掛けています。このような経験を経て、新たな自分を発見できたと思います。
恥ずかしい話ですが、レポート提出です。計画的に学習を進めようとはしていたのですが、どうしてもレポート提出が期限ぎりぎりに追い込まれてしまうという状況が多かったのが事実です。複数科目の課題提出が近接したりする際はなおさらで、このあたりは正直、より計画的な課題への取り組みが必要だったと反省しています。
個別の科目に専念しすぎてしまい他の科目をおろそかにしてしまうと(たった数日ACへ参加しなくなるだけで・・)早に「置いてきぼり」をくった感になります。得意・不得意科目がある中で、各教科を満遍なくタイムリーに受講・発言・議論することは最も難しい点でした。
とにかくレベルの高い議論についていくのが苦しかったです(特にRTOCS)。ですが毎週毎週学生たちと励ましあって乗り越えていくうちに流れに乗っていくことができたと振り返ります。また、多くの時間を学生たちと共有しお互いの得手・不得手が理解できてきますので、不得意分野をカバーしてもらったり得意分野を逆にカバーしたり、とお互いが学習しやすい環境に次第になってきたと思います。
やはり時間管理です。先述した仕事・家族・学びのバランスは試行錯誤しながら自分なりの方法を見つけていったものですが、慣れるまでは大変でした。特に私の場合は、一年次の途中で研究開発部門からプロダクトマーケティングに転向したため、仕事の内容や時間配分が変わり、リバランスをとるのに苦労しました。
対策として考えたのが負荷の事前把握と見える化です。年間スケジュールと自分の履修予定科目のシラバスから、講義開始日や試験日などは年次の始めに把握可能ですので、各月の上中下旬ごとで重なっている履修科目数や試験科目数を一覧表にまとめたものを作りました。いうなれば、自分流年間カリキュラム一覧表です。これにより中期的な学習の計画が事前に立てやすくなり、時間の調整もやりやすくなったのではないかと思います。
『問題発見思考』や『問題解決思考』でロジカル思考を学ぶと言うことは、投稿も単なる感想や根拠を明確にしない意見を書かないということになります。この点が最も苦労しました。言いたいいことはあるけれど、それを支えるロジックやファクトが不十分で結局投稿できず、という苦々しい経験をたくさんしました。今から思えば、もっと根拠探しのための努力をするべきだったなと反省です。発言する際に、理由や根拠を明確にするロジカル思考は、最も苦労したことの一つですが、これこそがビジネスの根本言語であり、経営における不可欠のスキルだと思います。投稿する度に訓練させてもらっていただのだなと思います。しかし、この経験を活かして、仕事では今はまず「根拠」を探るようになりました。