前述したことは、最後になって到達した方法でした。最初は勉学とプライベートのバランスを如何にとるかという事に非常に苦労しました。最初は勉強をしないといけないという意識が優先して、家族をないがしろにしている時期もありました。入学して半年が過ぎ、家族も疲弊している雰囲気があり、これではいけないと思い最初は、勉強に関してスケジューリングを進めて、その後に家族との時間をそこに組み込んでいき解消していきました。
とにかくきつかったです。ギリギリのタイムマネジメントが常に必要なところが一番苦労したところかと思います。
やはり時間管理です。先述した仕事・家族・学びのバランスは試行錯誤しながら自分なりの方法を見つけていったものですが、慣れるまでは大変でした。特に私の場合は、一年次の途中で研究開発部門からプロダクトマーケティングに転向したため、仕事の内容や時間配分が変わり、リバランスをとるのに苦労しました。
対策として考えたのが負荷の事前把握と見える化です。年間スケジュールと自分の履修予定科目のシラバスから、講義開始日や試験日などは年次の始めに把握可能ですので、各月の上中下旬ごとで重なっている履修科目数や試験科目数を一覧表にまとめたものを作りました。いうなれば、自分流年間カリキュラム一覧表です。これにより中期的な学習の計画が事前に立てやすくなり、時間の調整もやりやすくなったのではないかと思います。
繰り返し訓練していくしかありません、と言ってしまえばそれまでですが、自分の考えをテキスト(文章、チャート)にまとめ、シンプルかつ的確に伝える事、これはオンラインディスカッションでは、非常に重要かつ、苦労した点です。しかし、2年間、毎日、繰り返し学び続けたことは、大きな財産です。
卒業研究(事業計画)が一番苦労しました。私は当時、仕事で担当していた業務に関する論文作成に取り組んだのですが、取り組み始めてはみたものの、なかなか構成がまとまりませんでした。一時期は2年間で卒業することを断念しかけるほど卒業研究は難航しました。当時は通勤時間や業務時間中のちょっとした移動時間なども、常に卒業研究のことで頭がいっぱいの状態でした。最終的にはなんとか卒業研究を仕上げることができましたが、もっと早い時期から本腰を入れて卒業研究に取り組んでいれば、あそこまで苦労することもなかったであろうと思いますが、今となってはあの苦労も貴重な経験となっています。
『問題発見思考』や『問題解決思考』でロジカル思考を学ぶと言うことは、投稿も単なる感想や根拠を明確にしない意見を書かないということになります。この点が最も苦労しました。言いたいいことはあるけれど、それを支えるロジックやファクトが不十分で結局投稿できず、という苦々しい経験をたくさんしました。今から思えば、もっと根拠探しのための努力をするべきだったなと反省です。発言する際に、理由や根拠を明確にするロジカル思考は、最も苦労したことの一つですが、これこそがビジネスの根本言語であり、経営における不可欠のスキルだと思います。投稿する度に訓練させてもらっていただのだなと思います。しかし、この経験を活かして、仕事では今はまず「根拠」を探るようになりました。
授業や試験が重なると、どうしても勉強に割く時間が長くなり体調を崩し気味になります。勉強の遅れに加え、仕事にも遅れを来すことになり、自分で体調を管理する事の重要性も学ぶことができたと感じています。良くTA(Teaching Assistant)の方が仰っていたのが「大前学長ほど忙しく過ごされている人もいないが、学長は毎週期日までにRTOCSの結論を出す」、加えて2年の学びの中で学長が体調を崩された事は1度、しかも咳を患った程度だったことを思いだします。どれだけ忙しくても会社を左右するような決定事項はいつやってくるかわからない為に、体調を整えておく事は経営者としては必須であると言うことを学業以外に学べました。
時間づくり・スケジュール管理では本当に苦労しました。車通勤であったため、学習に専心する為の「すき間時間」の創出に大変神経を使いました。だからこそ、限られた時間の中で精一杯の努力をしなければいけないというマインドも身についたのだと思いますが。
代表者なので大半の時間は自分でコントロール出来る立場にいましたが、それでも学習量は多く、時間配分を自分で調整しないとドロップアウトしてしまいそうになります。また同級生が同じ会社にいるなど気軽に講義の不明点を聴ける環境にある人は良いですが、そうでない方は理解できない部分については独力で理解しないといけないので、理解を高めるのにそれなりの時間を要します。そのため、時間の確保を十分にする必要があると思います。
講義によっては、各授業の課題提出スケジュールが重なってしまう時がありました。そのため課題に取り組む時間を捻出することや、自分の考えを整理することにとても苦労しました。とはいえ、こうした状況に合わせてタイムマネジメントをすることの重要性や、期限を決めて結論を導き出すということの重要性も身をもって体験できたと思います。会社の経営においても時代が刻一刻と変化していく中で、限られた情報をもとに決断していかねばならないことが無数に存在するわけですので、期日内に決断を下すことを身をもって経験することができました。次は学校ではなく、現場での実践に邁進していきたいです。