営業をしていたわけでもないので、ちょっとした見積もりや請求などを自分で作ることはあってもその先のことまで考えたことがなかったことから、当初さっぱりな状態で全く自分に馴染まない科目だなと感じました。修了した現時点でも専門ではないのですが、講義を見たりディスカッションをする上で、様々な視点を見ることができたこと。それにより自分の行う業務の見方が少しずつ変わっていくのが感じてとれました。全体を見てとるために必要不可欠なことではあると感じました。
仕事柄、ファイナンスの事に接する機会があまりないのでファイナンスの知識は皆無でした。実際にファイナンスの授業をとってもわからない部分だらけで、どうしたものかと本を読み知識をつけました。しかし、クラスの方々と意見を交わす際にやはり私は1歩、2歩も後ろを歩いているなと、皆さんの投稿を見て分かります。結果、私が取った行動は、授業を何度も聞き直す事をしました。聞いて、目で見て、プリントアウトした資料に手書きでメモを入れて反復したというもので、私は私なりに理解を深めていきました。
実際のビジネスを遂行する上できれい事だけではだけでは物事が進まない事に直面することはよくある事だと思います。ビジネス・エシックスで学ぶ様々なケースにおいて自分の置かれている状況を重ね合わせてみると、どうしてもきれい事を議論している様に思えていました。しかしながら学友との議論を重ねる内に自分のバイアスも取れていき、様々な立場での様々な意見を基に自分なりの結論を出していくことが出来る様になって行きました。
入学当初は財務諸表の読み方すらままなりませんでした。最初アカウンティングの講義が始まったときは大変な苦痛だったことを覚えています。
この意識が変わってきたのは、「アカウンティング」という講義の枠を飛び出して、Real Time Online Case Study(RTOCS)で毎週のように財務分析を始めたことです。
RTOCSはまさに今の現状をどう打開するかを徹底的に訓練するため、財務諸表の読み込みが絶対に必要になります。これがただの知識ではなく、何かを見つけ出そうというリアルな目的の下で財務諸表を分析する癖がつき、財務分析はまったく苦ではなくなってきました。この変化は正直、自分でも驚いています。
文系社員にとって難しいのが、苦手意識のある数学的な知識が求められる、『コーポレート・ファイナンス』や『統計解析課』の科目でした。授業だけではどうしても理解ができず、指定の参考書をひもとき、出された課題、試験を必死に解いている過程で、なるほど、と腹落ちできました。エクセルの活用の仕方を教えてくれるので、仕事で利用したりしているうちに自然と理解が進みました。月並みですが、せっかくの機会なので「逃げずに立ち向かう」ということと、「仕事に活用する」というのが克服のためのポイントかと思います。
授業を複数回視聴したり、Air Search (ビジネス・ブレークスルーが保有する6000時間に及ぶビジネス動画コンテンツを検索・視聴できるツール)を活用して同様な講義を視聴したり、あとは学校推薦以外の著書なども同級生と情報をシェアして調べたりなど行いました。個人的には Air Seachで他の講義内容を聞くのはとても理解が深りました。
経営に欠かせない財務管理(アカウンティング)でしたが、入学直後に経験のない分野でとても大事な科目で大変苦労しました。財務三表の読み方はもちろんなのですが、それを読み書きできるだけでは経営はうまくいかないことを叩き込まれ、その理解は簡単ではありませんでした。
そのようなときにTAや財務に詳しいクラスメイトに詳しく・易しく教えて頂いて、何とかクリアすることができました。あの時点で理解まで到達できたことでその他の科目のディスカッションに大きく役立った気がします。
わたしは美術系大学出身で、数学は大の苦手でした。『コーポレート・ファイナンス』(投資学)と『統計解析』では、高校生レベルではありますが、わたしには難しい公式が多く、非常に苦労しました。しかしながら、単に「数学」を勉強するのではなく、「投資」や「統計」を勉強するために、道具として数学を使うという順番だったので、諦めることがなく最後までやり遂げ、どちらもA+の成績を取ることができました。ここは数学が苦手な人に是非読んでほしい部分ですが、必要以上に恐れないでください。確かに大変ですが、目的が明確なので、最後までやり遂げることができるはずですし、実務では表計算ソフトを使えば一発です。何故このようなことをするのか、という基礎の部分を把握するための数学ですので、成長実感がありますし、もしかしたら数学への苦手意識を克服できるかもしれません。頑張れますし、頑張る価値があります。
BBTの必修でもある「問題発見思考」でした。会社に勤務してきた中で非常に多くの資料を作成してきたため、課題をチャートにまとめること自体は得意だったのですが、この講義を通じて自分の「問題発見力」が表面的なもので、本質的課題をつかんでいない、ということを痛感させられました。問題発見が中途半端だと、問題解決の打ち手も中途半端なものとなるため、提出課題等でその点を厳しく指摘され落ち込んだりもしました。
そこで問題発見思考の講義で優秀な成績を獲得したクラスメートに考え方、まとめ方を教えてもらうことで、自分の問題点を把握・改善することに努めました。
また問題発見思考で学んだことを、毎週のRTOCSにおいてケースにあてはめて繰り返し考えていくことで、2年目の後半ぐらいから本質的課題をより素早く把握し、効果的な打ち手を検討することが出来るようになったと感じます。
1年次の必修科目である『アカウンティング』は、2年次に再履修を実施し、無事に修了すること出来ましたが、様々な財務指標を用いた分析は少々苦手でした。しかし、再履修時は、1年次の経験を踏まえ、AirCampusでの発言数を増やし、クラスメイトとの議論を通じ、分からない部分に対する理解を深め、克服致しました。