2009年に中国現地法人を立ち上げました。立ち上げ準備から立ち上げ後1年程度は右も左も分からず、がむしゃらに日々の業務に取り組んでいました。事業開始後2年目に単月黒字、3年目には黒字体質になり、軌道に乗っていきました。しかし飛躍した発展はなく、低空飛行を続けていました。さらにスキルを高めたい、世の中に価値を提供したいと思っていたところ、あるMBAホルダーの経営者に出会いました。新規事業を立ち上げて3年で上場させた方で当時の私からはすごく眩しく見えました。色々とMBAの話を聞いてるうちにぜひとも勉強したいと思いました。
社内としては、MBA第一号となるべく、BBTのMBAコースに入学する機会を得ることができたのは、会長・社長に背中を押していただいたことが一番です。
経営というものに興味はあったものの、技術系の人材である自分には、どこか遠く感じていた部分があるかと思います。
現代社会において、経営は勘ではなく、科学的になってきていると感じており、自社の全社員がMBAを取得する必要はないですが、それを認識する人間が増えることが会社の永続にとって重要であると感じたことがきっかけといえばきっかけです。
20-30代までは経験と実績に基づいたスキルでも、ビジネスを成長させることができたが、今、40代になって、今まで以上にビジネスの世界のスピード、厳しさが増す中、未知の課題への自己スキルを磨きたいということがきっかけです。
同じコンサルタントとして、大前学長から直接学びたいという思いは以前から持っていました。自身の業務を、ある程度コントロールできるようなポジションになったこともあり、思いきって決断したことがきっかけです。MBAということにはあまりこだわりはもっていません。
以前にインドの人達と仕事をする機会がありました。彼らは日本人と比較するとはるかに低い給与水準で仕事をしています。更にインドでは若くて有能なエンジニアが数多く輩出されると言われており、数年したら自分の仕事は彼らに取られてもおかしくないという危機感を感じました。そのような状況の中で日本人の給料をもらうためには自分にもっと付加価値を付ける必要があると痛感し、技術だけではなく自分の領域を広げようと考えました。
民間教育機関の場合、教務スキルだけを磨いても、事業を成功させられるとは限りません。20代では教務スキル向上に重点を置きましたが、30代になったとき、社会全体を俯瞰する目、業界全体のトレンドを把握する力が必要だと感じるようになりました。複数の校舎を統括するようになると、人材育成にも責任が大きくなり、自分の力不足を痛感することが多くなりました。また、社長が大前学長の著書を数多く読んでおり、入学を相談したときに強く勧めてくれたこともきっかけになりました。
外務省に勤務して海外も3か国駐在したので語学力や海外についての一定の知見はあったかとは思います。しかし、ビジネスという点では未熟、未知な点が多く、その点を強化したいと思いました。外交と違ってボーダレスに動くグローバルビジネスについて大いに学びたいと思いました。
当時、武田薬品に勤務しておりまして、自身が提案したある創薬ビジネスモデルについてそれを実現する社内ベンチャー企業のようなものを主導しておりました。日々その実現について研究するのはもちろんですが、さまざまな社内・社外の協力者とのコミュニケーションと、さらには最終的なスピンアウトイメージについてまで、ビジネス的な考え方をより必要といたしました。本学での学びに先立ちまして、社内においてビジネスを学ぶ長期研修を受けたこともあり、その無理のない延長として、より包括的なビジネスの学習およびその結果としてのMBA取得を考えました。
長年研究に没頭し、論文の投稿や総説の執筆、学会での発表に充実感を得ていました。30代中ごろから管理職となり他社との共同研究や事業開発に携わるようになりました。社内でも経営陣との会議に出席する機会も増え、自分の物事の見方や考え方に偏りがあること、またビジネスや経営の知識が欠如していることを実感するようになっていました。そんな時に当時共同開発を進めていた外国企業の研究開発部門の責任者の方と出会い、その方が持つ研究者としての知識や洞察力とビジネス感覚やスキル、研究開発から事業化に結び付ける考え方に刺激を受け、自らも経営に必要なスキルや知識を体系的に学びたいと強く思うようになりました。
「経営について体系的に学びたい!」という気持ちは以前から(20代のころから)あったものの、なかなかMBA取得にまで踏み切れませんでした。しかし、40代も後半になるにつれ、「もう一度起業してみたい」という気持ちも重なり、その1つのきっかけとするために「40代でMBAを取得しよう!」と考えた次第です。