大学院で学んだ知識よりも、その過程で訓練した「考え方」が実践で活用出来ていると感じています。ロジカルに考えることはもちろん、RTOCSを通じて訓練した「もし私が△△社の○○社長だったら」という考え方も、日常業務で自信の仕事を俯瞰的に捉え、アウトプットの価値を高める上で大いに活用出来ています。
問題解決力とファクトに基づく論理的思考力が向上したと思います。5W1Hをファクトに基づき分析して、問題発見から解決まで導く事ができるようになってきました。それが変革的な業務改善、新たなイノベーティブな企画の立案につながっています。また会議や議論の際にも説得力が増して、効率化が図れるようになりました。
学んだ知識は知っているか知らないかの話しなので実践で活かされているのは当然なのですが、在学中に徹底的に鍛えられた本質的な「問題発見・解決思考」は実務上の随所で活かされております。本質的な問題を発見しないことには根本的な解決にはならない。これは、実務上では当然のことです。当然のこと故、なかなか出来ないことであることに気づかされました。入学後は、問題発見・解決の為であれば、上司など声の大きい人の話しだけでなく、自分で情報も取りに行き、後輩や同僚の話しもしっかり聞くようになりました。
実践で答えを導き出す引き出しが大きく増えたと思います。視野や視点が今までと全く異なり、以前は考えが浮かばなかった場面でも学んだ知識を活用してどう解決するかという発想に変わり、悩むよりも考えをまとめて判断し、行動することができるようになり、スピードも上がったと思います。経営の視点から考えると今まで理解できなかったことが理解できるようになったり、ニュースを見てもその背景を考えたり理解できるようになったと思います。
仕事の上で何か課題を見つけた際に、単なる思いつきやこれまでの延長線で解決策を探るのではなく、関係する登場人物それぞれの立場からデータを収集し問題を分析することで、最適解を導き出そうとするようになりました。また、部下の業務課題に対してフィードバックする際にも、よりロジカルで相手にとって納得感の高い内容を返すことで彼らの成長をよりサポートできるようになったと思います。
どのような課題についても、ファクトを並べて本質的な問題を明らかにし、対応策を筋道立てて考える。仕事だけでなく、日々の生活の中で、BBTで学んだことが生きていると思います。2年間全力を尽くしたことで、学んだことが血肉になっているような気がします。
本学での経験をした私は、論理的思考向上によって、業務を体系化することができています。
また、基本的な情報処理能力は格段にスピードが上がりました。
具体的には、自身の営業業務において、市場分析、活動スケジュール管理、行動のPDCAサイクル化等をシステム化することで、自身だけではなく、社内の他の社員にも再現性を持たせることのできる内容としました。このように業務の「可視化」ができております。
RTOCSの考え方(「〇〇の立場だったらどうするか」という仮定で当事者意識を持つこと)は、営業職の私にはそのまま仕事に活かすことが出来ています。お客様との会議でも「お客様の経営陣だったらどのように経営課題を解決するか」という観点で財務分析など含め提案をするようにしています。以前に比べるとお客様と深みのある議論をし、信頼関係の構築が出来ているように感じています。
誰と会っても気後れしなくなりました。もともと図々しい人間ですが、ファクトベースで考えるクセがついたからか、相手の話を整理しながら聞けるようになりました。以前はもっと強引に主導権を取ろうとしていたのが、今となってはよく分かります。
自分としてはじめてのこと、自社としてはじめてのことに取り組むにあたり、抵抗感が非常に低くなったように感じます。大学院のカリキュラムを通じ、ビジネスに必要な知識を幅広く、ひととおり学んだことではじめてのことでもなんとなく当たりがつくようになったこと、海外情勢や日本経済、企業のおかれている環境等について一定の知識が得られたことでこの抵抗感を低くしたのではないかと思います。また、はじめてのことであっても、どのような情報を集める必要があるか、どうやって集めるか、集めた情報をどう整理するか、それらの情報からアイデアをまとめていくということも、在学中に繰り返し行なったことで身に着き、そのまま実践に役立っていると感じています。