大前学長をはじめ、ほかの教授・教員の方がよく言われるのが「ファクトベース」の思考法ということです。感覚や経験則ではなく、事実に基づいて議論を展開する。実は、結構難しいことですが、「ファクトベース」の議論をする癖がついたことによって、日々の業務における行動も変わってきたと感じています。事実に基づいているかどうかという判断の基準、考え方の軸が自分の中にできました。
在学中、研究所から事業を行う関連企業へ出向しました。事業を推進するときにFACTベースで数値や声を元に進めるなど、毎週のRTOCSで学んだことを日々実践するようにしています。また、部下に対してのマネージメントについても、BBTの授業が実践に活きていると思います。
本質的な問題は何かという事を探る癖ができました。業務を行う中、大小さまざまな問題に直面しますが、その本質的な問題は何か正しい処方箋とはどういったものなのかという事を常に考えます。また問題に対して当事者意識を持つようになりました。正直言って関係のない部署の問題でも、もし自分がその立場だったら?ということが思い浮かんできます。
卒業研究で調査した地域の活動について、現在も調査を継続しています。提言としての精度を高める事で、ペーパープランから、リアルな行動に進めるよう、活動を続けています。卒業研究のレベルを完成形と考えずに、継続する事で完成度をさらに高めていきたいと考えています。また、学びの継続としてより専門的な学びの場に飛び込みたいと考えています。
説得力が大幅に向上したと感じています。それは、エアキャンパス上でのディスカッションが、BBT大学院では必須だからです。エアキャンパス上でのディスカッションは、文章のみで行います。それ故、文章で表現できるファクトとロジックのみで、相手を説得する必要があります。ほぼ全ての講義でエアキャンパス上でのディスカッションは必須ですから、数限りなくファクトを調べ、ロジックを組み立て、相手にぶつけ、反応に合わせて更にファクトを調べ、ロジックを組み立てる、という事を繰り返します。この繰り返しが、結果的には「説得力」を大きく向上させる事に繋がります。私は営業職ですから、自社の価値をお客様に認めていただくために「説得」を行う必要があります。その「説得」の質が、大学院入学前の根拠の無いフワフワしたものではなく、ファクトに裏打ちされたガッチリしたものに変わったことを、常に実感しています。
日々の仕事での課題に対しても、事実ベースで物事を捉える・解決策の収束と発散などを衆知を集めながら思考していくといった習慣が身についてきました。さらに、一歩引いてより俯瞰した視点を持てるようになってきました。自らの経営手法とそのビジョンの実現に向け、より一層の自らの研磨に意欲を燃やしております。
自分を取り巻く環境や社会がどのように変化していくのかアンテナを張り、自分はどのように行動するか常に意識するようになりました。
これは、RTOCS(アールトックス)の経験が大きいのですが、「自分が〇〇の経営者だったら、この経営課題に対してどう考え、どう取り組むか?」といった大前学長からのお題に基づきホットな経営者の立場でディスカッションをし自分の結論を導き出すのですが、お題は日本の企業はもちろん海外の企業や、時には政治家がテーマになることがありました。
入学前まで聞き流していた自分の生活に直接影響がないと思っていたニュースも当事者の立場であればどのように考え、取り組むのか常に考えることが習慣になりました。日々新たな視点、気づきをいただきながら自分自身のリアルな行動に反映することができるように努めています。
問題・課題に直面した時に、場当たり的に、何となく行動することがなくなりました。
「この問題の本質はなんだろう?」「自分が社長や事業責任者、上司の立場だったら、どうするだろう?」と深く考えながら物事に取り組むクセが着きました。そうしたことを繰り返しながら、実践での成果を積み上げていくことが将来の自分の糧になっていくと信じながら仕事に立ち向かえるようになりました。
仕事に関わらず、いたるところで知識と考え方を活かすことができていると思います。ニュースを見る時、子どもの教育、家の整理をする時でさえ問題発見・解決思考を利用してシステマティックに考え、行動できるようになったと思います。
経営について総合的・体系的に学んだことで、様々なビジネスを観る眼が変わりました。以前は表面的な物事しか捉えられていませんでしたが、ビジネスとして優れている点、課題点を考えることが増えました。また、自分の業務に関しても、これまでよりも広い視野で近視眼的・対処療法的になることが少なくなってきたと感じます。