もともとのMBA取得の目的は、キャリアビジョンと現状とのギャップを埋めるための二つの要素(グローバルな視点での情報収集力と交渉力を含むグローバルスキルセット、ビジネス全体の成り立ちと運用に関する知識、実力)を身につけることでしたが、その目的はBBT大学院の2年間で概ね達成されたと考えています。ただ、継続的な学習の必要性も感じていますので、現在はアルムナイとしてRTOCSなどには参加させていただいています。
それに加え、BBT大学院での学びは私自身のマインドセットに大きな変化をもたらしたと思っています。大前学長の言葉に、①解決できない問題はない、②自分の頭で考える、③人生を楽しむというものがあります。これらの言葉は、自分が今後仕事をしていく上でも、また人生を生きていく上でも、自分に自信を与えてくれるものであると思っています。
BBT大学院に通うことでたくさんの知識やスキルを身につけましたが、私にとって一番の変化は大学院の仲間たちから受けた考え方への影響でした。思考がロジカルになり、物事への取り組みも前向きに捉えることが出来るようになりました。入学前には無かった「自分への自信」が生まれ、人生が余裕を持って楽しめるように変わったと感じています。
ファクト・ベースで考え、ロジカルに課題解決にあたるストイックさを持ち合わせるスタイルを日々の業務の中に取り入れるよう意識しています。20年以上にわたる実務経験の中で、自分の学びの姿勢に対する貪欲さが低下していることに、BBT大学院での学習環境が気づかせてくれました。改めて貪欲に学ぶ自分が蘇っていることが自覚でき、喜んでいます。
「腹を括ればやりきれる」という自信に加えて、集大成である卒業研究では事業計画を自ら作ることで、これまで漠然と描いていた自分のキャリアへの道に、実際に踏み出せるまでの力が身についたのではないかと実感しています。
BBT大学院に入学しなければ、大前研一学長はじめ国内外の一流の教授陣と対等にディスカッションすることはなかったはずです。また、BBT大学院卒業の先輩方々の能力の高さ、各界での活躍は私の誇りです。これらの事実が、私に「自信」をもたらしました。
「ダンススクールを主宰する踊りの先生」という立場でしかなかった私が、MBAを取得し、名実ともに「経営のプロ」という立場を得ました。このことから、ダンスのみならず、仕事の枠もどんどん広がり、いまでは、大使館、市長室、各行政機関、大手企業へも堂々とボーダレスに進み入り、自分の考える構想をアピールしています。以前のように仕事が来るまで待つ、棚ぼた的取り組みではなく、「やりたいことをやる!」ための努力が当たり前になりました。そしてなにより、朝学習の習慣から、早起きになり、早朝から仕事に取り組む健全な姿勢ができました。
MBAを取得した事によって、もちろん社会的に周りが自分を見る目が変わりました。ただそれだけではなく、何より大きかったのは周り→自分という視線が変わった以上に、自分→周りという視線が変わった事だと思います。一言で言うのであれば、事象・問題を短絡的ではなく、複合的に考えることができるようになった、という変化だと思います。
ビジネスに対し、明らかに強い一本の軸が立ったなと思います。自分の場合には「どのような状況でも諦めない」とか「問題解決に向けて粘り強くかつスピーディに考察し、動いていく」といったことになりますが、何より、ビジネス人生が圧倒的に前向きで楽しいものになったと感じています。
自分が会社の中で置かれている立場に安住していては、60歳の定年後に何にもできなくなる(動けなくなる)ぞという恐怖感をBBT大学院は、与えてくれました。やるなら今しかないという気持ちの変化をBBT大学院は与えてくれました。
知識を与えてくれたのはもちろんですが、努力をすることの大切さを、仕事以外で教えてくれたと思います。仕事は努力をすることが当たり前であり、特に大切だとかいう意識はなかったのですが、2年間の大切な時間を通して、長い間仕事に追われて忘れかけていた感覚を、呼び覚ましてくれたように思います。
常に目を世界に向けることを意識しています。これだけ通信技術が発達している時代ですので日本にいてもその気になれば世界の最新ニュースを個人がたやすく入手することができます。ネイティブの英語を毎日聞く事も可能です。日本にいながら留学と同じような環境に身をおく事も可能な時代だと思います。そして生涯学習の重要性を認識したということでしょうか。