裏返しになりますが、問題発見、問題解決、の授業はためになったと思います。普段、これらの能力が足りないと自覚すること自体がほとんど無いので、自分の弱点がOSレベルでわかった感じです。
テクニックやスキルというより本質性・内面性の重要さを学んだことが役に立ちました。
「新資本論」:マクロ経済的思考による経済政策は問題解決につながらないこと
「問題発見・解決」:問題解決は人間道
「ビジネスエシックス」:心の根っこの大切さ
「起業論」:アントレプレナーシップ(起業家精神、開拓者精神)
「マーケティング」:本当にお客様のことを考えて差し上げるということ
大前学長の講義以外では、松本孝利教授の「起業論」ですね。自分自身がタイ新規進出PJや設立直後のインドネシア販社を成長軌道に乗せてきた実体験と重なる部分も多く、事業の発展段階に応じた勘所を臨場感たっぷりに網羅されている素晴らしい内容です。卒業後も国内外の経営現場で課題に直面するたびに講義内容を復習しますが、不思議なことに、講義映像を見終えた時には既に課題に対する答えが得られていた事が多々ありました。
大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッドである「RTOCS(Real Time Online Case Study)」と「問題発見&問題解決」の講座で、甲乙つけがたいツートップです。
「RTOCS」は、いつもの自分とは違う立場の当事者になったつもりで、短い1週間で、現在進行形のビジネスの謎解きを行うものですが、起・承・転・結の「転」を知る醍醐味は、言葉では言い表せません。また、このトレーニングは、異業種との接触においても、物怖じしなくなる効果もあると思います。
「問題発見&問題解決」は、才能ではなく、トレーニングで習得できるスキルでもあり、その実用性の高さに驚かされると思います。思考の発散と収束を繰り返すときも、今どういう状態で、何のために分析や考察をしているのかがわかるので、道に迷うことが減ってくるような実感です。これを習得する前後で、仕事上のアウトプットがガラリと変わってくることに間違いありません。
「Coaching Across Cultures for Managers」が最もタメになりました。他のビジネススクールにはない斬新さを感じた授業だったからです。21世紀はコミュニケーションが極めて重要な時代ですが、それをグローバルな視点で成功させるには如何なる知識と感覚が必要かについて学ぶことができました。
「問題発見思考」と「経営戦略論(RTOCS)」です。自分一人でビジネスをし、成功を築くことができるのならばどんな矛盾があっても説明の必要はありません。しかし、論理的思考は相手を納得させる上で、必要であると考えていましたが体系的に学ぶことによって自分にとって大きな武器を得たという実感があります。特にRTOCSは出題から一週間で時には聞いたこともない企業の問題を分析し戦略を自分なりに考えなければならないということを毎週繰り返し行っていくので、苦しい作業ではありますが非常に力がついたと思います。一番の教訓は企業戦略に妥協はないということです。それから可能な限り足を使って目で確かめることにより、文書で収集した情報からでは真実は見えないということも学びました。
もう一点として、グローバリゼーション専攻だった自分は各科目での英語での繰り返しのロールプレイによりビジネスシーンで使う英語について大きな自信を得ました。
「問題解決思考」とそこで学ぶことができる「PSA(Problem Solving Approach)」という問題解決法、そして大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」が役に立ちました。日々の営業の中で、計画達成するためには現状維持では達成することが難しく、常に新規で売上を上げなければ達成しない状況の中で、どのように得意先を攻略していくか判断するのに役立っています。
「Negotiation」と「Presentation」です。どちらも日常業務でとても役立っています。どちらも感覚的にしか学んだことがなく、なぜそうすべきか?というところまで落とし込んで考えたことがなかったので、とても参考になりました。準備の仕方、構成の仕方を学ぶことができただけでなく、それを授業の中で実践を通してスキルとして身につけることができました。現在の職場環境において、NegotiationとPresentationは日常であり、この二つのスキルを身につけたことで評価も上がり、任される仕事もより大きなものになりました。
一番を選ぶのは難しいのですが、最も実践に役立っているのは、グローバリゼーション専攻2年目に受講した「Communication Skills for the Global Marketplace」です。受講後に中国企業と英語で電話会議をする機会があり、学んだことを実践したところ、会議相手ともコミュニケーションが円滑にでき、お客様にも喜んでいただくことができました。ここで学んだことは日本の会議でも役立っています。
RTOCSはもちろんですが、2年時にやった「Communication Skills for the Global Marketplace」は「目から鱗」ものの内容でした。日本人は英語ができないから海外で戦えない、という変な思い込みは吹っ飛び、英語という言語以上にわかっていないものがこんなにもあるのか、ということが知れたことで、自分の経験の一つ一つが体系化されていくような感覚を覚え、とても快適な気分を味わえました。