『M&Aと経営』には苦労しました。企業の方向性を決める経営戦略、ファイナンスの知識が要求される企業価値評価、組織論を考えるPMIと複合的な視点が必要とされる科目であり、一言でM&Aといっても、どの企業をいくらで買収するのかまたその金額が妥当なのかの判断は非常に悩ましい問題でした。クラスメイトの意見も参考にしつつ自分なりの結論を導き出しました。
学校の学びの中で初めて触れたのがアカウンティングや企業経営に必要な数字を管理する講義。これらの科目は確認テストなどがあり、理解できていなければ前に進めないという点では非常に苦手な科目でした。どう克服したのかというのは、多くの書籍を読みながら解き方を理解していくことを実践しました。教科書だけでは理解できない場合は別の書籍を読む、そういう学び方に気づいた科目でした。
文系の私にとっては『コーポレート・ファイナンス』が特に苦手でした。数式を見ただけで拒否反応を示してしまったほどです。AirCampusでは講義を繰り返し見ることができるため、分からない箇所は何度も見て理解をしていきました。それでも分からない箇所は、BBTのコンテンツの中から他のファイナンスの講義を見ることで理解するようにしました。
『コーポレート・ファイナンス』は苦手で今も得意ではありません。ただし、理解が乏しくとも自ら積極的にディスカッションする事で、クラスメイトの発言からヒントを得たり、TAからアドバイスを頂いたりして乗り切る事ができました。
医師は、診療所や病院での勤務が多く、その専門科では長であることが多く、看護師も含め少人数で運営することが多いと思います。私は大学にいますが、組織といっても医局中心ですので、関連病院の医師を入れても、数十人というところでしょうか。大企業のような大きな組織に所属したことがないため、組織に関連する教科は、ものの考え方等全て新しく感じました。学ぶのは面白かったのですが、最終試験では、組織の中にいる立場での対応の仕方等を記載する必要があり、実際に大きな組織にいない自分にはなかなか難しいと感じました。
アカウンティングやファイナンスに関する科目に全く知識がなかったため、時間をかけて勉強する必要がありました。マーケティングやディスカッションを中心とする科目は、平日の隙間時間や移動の時間を有効に活用しながら、苦手な科目は土日に集中して落ち着いて時間を割くことで克服しました。
『イノベーション』の科目が苦手でした。自分はイノベーティブな考えを得意とするタイプだと思っていたのですが、成功事例を基に、どのような発想法で成功したか、成功要因を考え深堀りすること、そしてそこから独自のアイデアを発案するという訓練は正直難しかったです。発想法がしっくりこなくて、悩んで負のスパイラルにはまってしまうこともありましたが、なんとか乗り切りました。
自社IRに目を通す機会を日常的に増やして抵抗感を払拭していきました。また、不明点は同級生に質問して理解を深めるなどの解決行動を積極的にとっていました。
もともと左脳タイプであり、数字や論理が好きな私にとって、『イノベーション』の授業はとても苦手な科目の1つでした。発想力を高めるにあたり、様々な思考法を学びましたが、どれも自分一人では上手くいかなかったと感じます。クラスメイトの発言や考え方を徹底的に学ぶことで克服できました。クラスメイトには、様々な業種、様々な役職の方がいて、自身の足りない点は仲間から学び、自身がある程度得意な内容に対しては、少しでも貢献しようとする良い環境があった事が支えになっていました。
学長科目の一つである『イノベーション』は、完全左脳型の私にとって非常に苦しい科目でした。次々に出される右脳を活性化させる課題に対して、なかなか発想が出てこず、幾度となく投げ出しそうになりました。しかし、頭がすっきりしている朝に取り組んだり、「全てのモノは、何らかのイノベーションによってできている」と自分に言い聞かせ、身の回りのものをよく観察するようにした結果、徐々にですが習慣化し、何とか克服できました。この科目を通し発想法や、物事の視点や着眼点を学んだことで、「ふっと」解決策や新しい考えが浮かぶことが増え、それを左脳で冷静に検証するという思考パターンが多くなり、自らの思考の幅が広がったように感じます。