時間は一日24時間です。それはBBT大学院に入る前から変わりません。なので、まず学びの時間を決め、その分これまでの生活から何を引き算すれば、学びの時間を得られるかを考えました。私は、仕事でも家族との時間でもない、個人で過した時間(趣味全般)、ながら時間(飲み会の2次会、3次会やダラダラ仕事)を全て、BBT大学院に使いました。何かを捨てないと学べないと思いました。
家族の理解と支えがなければ、到底2年で学位を収めることはできなかったと思います。学習スタートから半年くらいは、こちらもペースがつかめず、かつ夫も受講スタイルや学習スケジュール、負荷などがわかっておらず、お互いに不安と不満が溜まっていました。半年が過ぎ、1年次後期をスタートするところから、予定取得科目のスケジュール、試験期間などは全て夫とGoogleカレンダーで共有しました。また、何を勉強しているのかということも積極的に話しました。夫にも早めに仕事やプライベートの予定を共有してもらい、時間や曜日をやりくりしながら二人三脚、ちょっと夫の負荷高めで、家事や子育てを乗り越えました。
学習、家族、仕事をバランスさせるために何か特別努力した意識はありませんでしたが、気が付いたら自然に朝方の生活リズムになっていました。今まで、平日に家族と一緒に夕食をすることがほぼ無かったのですが、朝方の生活リズムになったことで帰宅時間が早くなり、家族と夕食をするのが当たり前になりました。よく考えてみると、仕事のメリハリをつけれるようになったのだと思います。そう思うと今までダラダラ仕事していたのだと思いますし、会社帰りの「一杯」の時間が本当に勿体ないと感じるようになりました。
遊びながら勉強のことを考えているとウツロになります。それは周りの家族に迷惑です。会話が成り立たないからです。そこで、勉強する時は外の図書館などで行い、帰宅時間を決めて集中しました。そうすることで家族と遊んでいる時は、勉強のことを忘れることができるようになりました。それでもかなり家族には負担をかけてしまいましたが、ウツロになる時を大分減らせたかと思います。あと、私は朝4時に起きて勉強していたので、家族が寝ている朝の時間を有効活用しました。
私は、業務に支障を及ぼさないことを前提に、平日は講義動画の視聴中心で、週末にまとまった時間を作り、集中的に取り組みました。当初は、全てをこなさなくては、という思いもありましたが、当然これまでのやり方ではうまくいかなくなりました。そのため業務でもプライベートでも、求められる成果を確認し、優先順位を付けて取り組むことで、無駄な時間を減らすことができました。また、量だけではなく、集中をする時間の質を確保するため、カフェを利用したり、スマートフォンをオフにして取り組み、振り返ってみると自分の行動を見直す良いきっかけとなりました。
自分の時間は有限である為、公私ともに優先順位が低いものはやらない判断をすることにしました。仕事においては、メールのフィルタ機能を活用し、優先度の低いメールは斜め読みで済ませる。出張は電話会議で済ませる。必須でない打ち合わせは参加しない。プライベートにおいては、学習に集中するために飲酒機会を減らす等を実践しました。
ビジネスパーソンである以上、仕事の手を抜くことだけはしてはならないと肝に銘じていました。よって、勉強時間は出勤前、昼休み、退勤後となります。自分ではまず1週間のうち、仕事と家庭で必要となる部分以外で勉強が可能な時間をあらかじめ予定表でブロックしておき、それを可能な限り曲げないというやり方をしていました。結果的には家族に大きな負担をかけてしまったと反省していますが、家族は自分の頑張っている姿を見て最大の支援者となってくれました。また、子供にも父親が常時勉強している背中を見せられたことは学ぶことの大切さを身をもって伝えられたと考えています。しかしながら特に妻は、内心には大きな葛藤があったと考えられ、時には勉強を脇に置いて家族との時間に充てる勇気も必要だと思います。時間管理は最も大切な項目のひとつであり、勇気と責任を持って決めていくという姿勢はビジネスでも必ず活かされると思います。
朝5時に起床してAirCampusに取組むなどの工夫はしましたが、他のクラスメイトに聞くほど厳しくはなかったと思っています。
自社が業績不振による構造改革の最中であり、残業が厳しく規制されていることに加え、休日の臨出や出張も少なかったことにより、時間に余裕があったことが理由です。
また、埼玉県熊谷市の自宅から品川の勤務先まで新幹線通勤をしており、熊谷~東京間の新幹線内が講義受講の場として適していたことも好都合でした。
1週間単位で、講義を視聴する時間、ディスカッションに投稿する時間を、科目や課題毎にルーティーン化しました。また、休む事や家族と過ごす時間もルーティーンに組み込み、家族に伝える事で家族の理解も深まりました。
実務では、クイックに対応することに価値があると見なされるケースが多いと実感しています。ここまでは学びの時間、この日は家族との時間、ここは仕事とメリハリをつけるように心がけました。スケジュールは前倒しで、特に家族とはよく話し合うことが重要です。「行き先の見えない船」に乗せられると家族は不安ですし、気持ちよく長期戦を乗り切れないと考えます。