土日はフルに使うことが想定されたので、、あらかじめ家族には期間を限定し、協力してもらうように話をしておきました。期間を約束したことによって、自分の目標にもなり学びへの励み、くじけそうになった時のよりどころになりました。
出張が多かった為、移動時間に講義を受講するなど、隙間時間をムダにせずに活用しました。空港では常にWi-Fiが接続できるようにPriority Passの会員になり(有料)少しの時間でもAirCampusにアクセスし、事前に用意した内容を投稿したり、タクシーに乗っている間に考えをまとめて、時間がある時に一気にドラフトを書くなど、空き時間を有効に使う事で学習時間を確保していきました。また週末のうち1日は必ず家族との時間にあてたり、講義が休みの期間には家族の希望に合わせて旅行に行くなどの調整も行ないました。今まで慣習的に行っていた社内の飲み会がなくなったことで時間の確保ができました。
入学当時は独身でしたので、仕事と勉強に注力しました。平日は夜帰宅してから就寝までひたすら勉強、休日も朝から一日中パソコンに張り付いていました。2年間である程度の科目は取り終えましたが、結婚が控えていたので1年延長し、3年卒業に計画変更しました。そのおかげで3年次は家族の時間も大切にしつつ、勉強は比較的余裕をもって取り組むことができました。ただし、3年間は趣味・娯楽の時間は完全に断ちました。
時間はなさそうで意外と作り出せる(作り出す)ものであると言うことに気付かされました。大前学長の書籍『企業参謀』では、伊勢のバス旅行を題材として、テニスを楽しみ食事を堪能するコアな時間帯と”無駄時間”について分析している下りがあります。しかし、この”無駄時間”は現在のIT社会では有効な時間へと変換することが可能です。BBT大学院へ入ってしばらくは、これまでのだらだらした習慣を引きずって苦労しましたが、次第に通勤時間帯や休憩時間、旅行時もコアな時間帯以外は講義を聴いたりディスカッションを行ったりとバランスを保つ事に慣れてきました。
入学当時、子供も小さく、私も子育てをしていたため家族の理解を得ることは必須でした。そのため、集中して2年で卒業すること、自分の時間の使い方を見直して、BBT大学院だけでなく子育てにもコミットする事を家族と約束しました。
それから、全ての優先順位を見直して、不要な残業や付き合い、自分の趣味の時間をカットして時間を捻出するように努めました。ただ、2年という長丁場なので不測の事態が発生する時もあります。不測の事態が発生した時は、計画に固執するのではなく、その時にうまく気持ちを切り替えて、状況に対応しながらバランスを取ってきました。人それぞれ大事な事は違うと思います。バランスを取るために、本当に大事な事だけに集中して、他は捨てるという思い切りの良さも必要だと実感しています。
正直バランスをとったとは言いがたいです。平日は会社の仕事以外はほぼ勉強漬けの日々、休日も睡眠と食事以外はほぼ勉強漬けになっていました。自分の場合、知らない知識がたくさんあったため、それをカバーするのに人より時間を消費してしまったように思います。1年次はなんとか頑張れましたが、2年次になると体調を崩したりしてヨレヨレになりながら何とか2年で卒業できたというのが実際です。
今まで自分が使っている時間に勉強の時間がオンしますので何かが犠牲になります。私の場合、睡眠時間、プライベートの順で時間を削り勉強に時間を充てる事にしました。入学して1年が経過した頃のRTOCS (Real Time Online Case Study)で、もしあなたが自分株式会社の社長だったら、どれだけ自分の時間を無駄にしたかを調べ、業務を効率化するか?というお題を頂きました。そこで自分の業務を分析し、頻度を減らしたり、費やす時間を削減したりと仕事の効率化を進め、更に勉強に費やす時間を捻出する事に成功しました。
いくらタイムマネジメントを行っても、仕事上或いはプライベート上のトラブルにより、予定通りうまく行かない時があります。従って、私がこの2年間バランスを取るために何かをしたというよりは、この2年間家族・同僚が私をサポートしてくれました。
在学中は、学習時間に週35時間から40時間ほど時間を使いました。週末もほとんど近所の喫茶店にこもりっきりの状況でした。しかし、設定した時間以外には、極力持ち込まないようには努力はしました。しかし、状況を理解してくれた妻に本当に感謝の言葉しかありません。ただ、時間の使い方には徹底的にこだわるようになりました。週間予定を立てやるべきことのコントロールや、家族とは年初に1年間に3回は家族旅行をすることを約束し、事前に年初計画として立てあらかじめ予定が入らないようにスケジュールをコントロールしました。
仕事のパフォーマンスを落とさずに学びを行う事は、2年間での卒業を目標としたため家族へ負担を与える事になってしまいました。小学生の娘と息子がいるのですが、平日はもちろん週末の面倒も全く見る事が出来なくなる事が明確だったため、妻に相談し理解してもらう事で、全面的にサポートをしてもらいました。家族からの協力があって初めてやり遂げる事が出来た事であり、応援してくれた妻や子供たちに非常に感謝しております。また仕事の質を落とさずに学びを進めるには、仕事の効率を上げたり無駄な残業を削減することが不可欠ですので、仕事の棚卸を行い、自分でやらなければならない仕事以外は出来る限り部下に任せるように見直しを進めました。また昼間の食事時間を学習時間にあてたり、移動時間を有効に活用して、残った仕事や学習を行うようにし、出来る限り生産性の無い時間帯を学習のために時間に置き換えるようにしました。