一番苦労したのは、BBT大学院が始まってからしばらくの間でした。理由としては、自分が慣れていない中、どんどん講義が始まり、課題が出され、処理しきれなくなっていったためでした。最初は、睡眠時間を削りながら、週末も朝から深夜までという状況になり、これで2年間続けられるのかと不安になりましたが、人間とは大したもので、同じ処理量を短時間でできるようになり、徐々に余裕も出てきました。 今では、当時のような追い込まれ感があったほうが、心地よさを感じます。
出張中にオフラインになってしまうことがあり、ネット環境を確保するのに苦労しました。海外では想定外の事が起こるので、ディスカッションや課題の期限前の出張は調整に苦労しました。
対面でのディスカッションは、その場の雰囲気で適当なことを言っても特に問題なく、進むことが多いですが、Air Campus上でのディスカッションは記録に残り、他愛のない雑談もできないため、慎重に発言する内容や発言する構成などを検討することが求められます。慣れてくると、発言数の欲しさについ事実のみを述べたり、記事の紹介をして、自分の意見を述べなかったりすることがありました。そういったときには、TAやクラスメートからのツッコミがくるので、なるべく何かしらの意見を乗せて発言するようには心がけました。普段いかに無責任な発言をしていたのかよくわかるようになり、仕事において発する言葉についてに、慎重に言葉を選んで適切な発言になっているかどうか、脳内で検証できるようになりました。
家庭・仕事との両立です。睡眠時間を削っても時間が足りなくなってしまったので、モバイル受講環境を整備してスキマ時間に勉強するようにしました。それでもレポート提出期日前などはどうしようもなく、家族との時間が取れなくなってしまう場面もありました。仕事は有給休暇を上手く使って何とか乗り切りました。
入学当初は1週間勉強しない週を決めたり、週の前半(月・火・水)は仕事に集中したりする週を作ったりしていましたが、クラスメートのモチベーションも高いので大きく取り残されることがあります。1日1時間でも良いので、こつこつと日々勉強することが大事だと気付きましたが、最初の方は特に苦労しました。卒業後も毎日少しずつでも勉強し続けることが大事なのだと思います。
仕事で疲れていると変な発言をしてしまう傾向が最初の頃はありました。そのため、夜に下書きを書き、朝に見直しをして投稿する、という流れを作りました。ただ、それでも受講者数が多い必修科目は、発言数が多く、夜のうちに投稿しなければ議論の参加タイミングを逸してしまう事もあるため、夜中に疲れた頭をフル回転しながら投稿したのが、一番苦労しました。
組織を率いる経験を実務上あまりしてこなかったので、グループワークのリーダーを務めた時は、毎日メンバーの発言をどのように促せば活発な議論と課題完成の道のりを歩めるのだろうと自問自答していました。しかし、思いっきり悩んで試行錯誤して腹の内を全部さらけ出していく内に進歩が日々感じられて、自分自身も大きく成長したと思いました。
非常にレベルの高い学生が多く、付いていくのに必死でした。日々レベルの高い議論が交わされていましたので、議論に参加するために必死で勉強しました。しかし、それが大きな刺激になりました。また、遠隔教育だからこそ学生同士の絆が強く、みんなで助け合って学ぶ風土がありました。
まず1年を通じて行う『卒業研究』ですが、そもそも具体的な問題も答えもないので1年間考え続けることになりました。私はこうした課題は効率や合理的な考え方から最適解を探そうとするのですが、そもそもそれも無いという状況です。仕事をしていても卒業研究の課題や取り組みが頭から離れなかったので、本当に多くの方に相談やインタビューをすることで乗り越えていきました。
やはり時間と体力のやりくり。睡眠も食事も取らずにいられたらもっと勉強できるのに、とよく思いました。今もですが。iPodを使って、通勤中、出張の移動中に講義を聞くことができたのはたいへん助かりました。