学んだことを今すぐ活かせる仕事環境ではありませんが、これからその環境を作り、会社を評価したり、新たに事業をしていく上で、BBT大学院で学んだことをフル活用し成果を出していきたいと思います。
通常の学問的な学びであると、学んでから実践するまでのリードタイムが長いことが多いですが、BBT大学院での学びは実際のビジネスに対してすぐに使える学びが多かったです。知らなかった事が多かった事もありますが、学んだことをすぐに現場に落とし込む様にして、業務の改善を行って行きました。
日常業務において、多々問題を解決する場面に出くわすと思います。BBT大学院を受講し始めてから他のマネージャーに言われたことですが、「最近問題解決の場面では私が場を仕切ることが多いと感じる」と言われたことがあります。単純に、問題解決のトレーニングをしているかそうでないかの違いがこの様な感覚を生んでいると思いますが、他の人が感じるぐらい存在感を出すことができるようになりました。
最近の記事の中で、大前学長は「日本企業の海外M&A成功率は5%だ」と仰っていました。それが事実であるならば、日本企業は根本的に認識を誤って実行しているプロセスがあるのだと私は考えます。日本企業が今後も成長を続けていく上で、海外展開は必須であり、それを成功に導く上では「5%」の原因究明とが不可欠だという信念のもと、私は、駐在員という立場を活かして、現地の文化・考え方をより深く理解することで、そのKFS(Key Factor of Succsess)を探っています。これも、BBT大学院で本質的問題点の見極め、その上で実効性のある解決策を導き出すというスキルを身に付けたからこそ湧いてきた意欲なのだと感じています。
今まで企画を策定する際、抜け漏れがあったり、解決策提示の選択肢が少なかったり、非論理的な部分が少なからずありました。しかし、BBT大学院で学習したことにより、必要十分な情報の収集、分析、解決策の提示を行うことが可能となり、戦略的思考を実践できているのではないかと考えています。
RTOCSなどでは後述のように限られた時間で解を出すための速度が上がりました。また、未知の課題に対して思考停止をしなくなりました。ファイナンスなど様々なスキルは日常業務を多角的に考え検討するのに役立っています。
自ら考えるだけでなく、説明したり人材育成においても、ビジネスの基本を学んだ上で自らの考えを述べる訓練をした結果、根性や投入する時間に頼らずに、客観的かつ多様な視点で考えるアドバイスができるようになりました。
問題解決能力が向上したことで、業務の質が上がったと思っています。目的を達成するために結論から部分へと進んでいく、というやり方を訓練したことで、以前よりも格段に結論に到達するスピードが早くなったという感覚があります。新規開発テーマの計画作成や、戦略の立案等を実施する際に活かされていると思いますね。今やっている業務よりも高いレベルの業務をやることとになっても、実行していく自信がつきました。
経営力に関しては、急激ではありませんが、悪化していた決算が黒字に転換修正できました。おそらく、いままでまったく見ようとしなかった問題点が、人事、企画、マーケティング各方面で浮き彫りにされ、そのひとつひとつから本質的な問題に迫り、根本的なマイナス要因を除去し、問題を解決しはじめたことが経営状況を改善したのだと思います。
問題解決力を身につけることで、事業発展を妨げている本当の原因は何か?何がいけないのかを見抜き、ではどうすれば良いのかということを分析する力が確実につきました。そして、経営の形態を今までと違った形にすることで、会社に関わるすべての人々が、生き生きと経営努力をしています。
英語によるビジネスコミュニケーション能力の向上のお陰で、卒業後ベトナムに拠点を作りました。積極的に海外ビジネスに取り組む気持ちを固めました。
今の日本の置かれた状況を見ていても、これから日本全体が良い方向に進むイメージはしにくいのが現状だと思います。しかし細かく見ていくと、現状下で衰退している企業もあれば、その中でも成長している企業もあるのだと気づくことができて視野が広がりました。それからは厳しい環境下で生き残り、勝ち上がっていく為には悲観しているだけでは始まらないと物事を前向きに考えるようになりました。中小企業なので無い物ねだりを始めるとキリがないですが、どのようなチャンスがあるのかとポジティブに思考する中で色々な可能性を見出すことが出来るようになったと思います。
会社を見るときの視点・視野が広がったように感じます。自社の情報や競合分析、会社の存在意義や将来における展望などいろいろな視点で捉えるよう心がけるようになりました。これは大前学長の講義内で行われる毎週のRTOCS(Real Time Online Case Study)を通じて会社(あるいは世の中)を取り巻く環境を把握し、自分が当事者になったように考えると言った手法を訓練してきたからではないかと思います。また相手に何かを伝える際には、できるだけシンプルに物事を伝えようと文章を組み立てるようになりました。その際の文章構成力は、AirCampusでのディスカッションを通じて鍛えられたということを強く感じます。仕事だけでなく、普段の生活においても物事を考える際に応用が利きますので、様々な面で自身が変わったということを実感します。