今の日本の置かれた状況を見ていても、これから日本全体が良い方向に進むイメージはしにくいのが現状だと思います。しかし細かく見ていくと、現状下で衰退している企業もあれば、その中でも成長している企業もあるのだと気づくことができて視野が広がりました。それからは厳しい環境下で生き残り、勝ち上がっていく為には悲観しているだけでは始まらないと物事を前向きに考えるようになりました。中小企業なので無い物ねだりを始めるとキリがないですが、どのようなチャンスがあるのかとポジティブに思考する中で色々な可能性を見出すことが出来るようになったと思います。
BBT大学院での学びによって、物事の見方、考え方、解決に向けたアプローチの方法が全く変わったと思います。問題解決することを前提に行動するようになりましたね。リーダーシップとはポジションによるものではなく、自らが考え行動する生き方であることを知り、自分の使命を念頭に置きながら、誠実な思いをただ貫くというとてもシンプルな思考プロセスで行動できるようになりました。若いころ持っていた「何のために生き、何のために働くのか?」という疑問の答えが明確になり、迷いがすっと消えたと思います。まだまだ何の成果も挙げられていませんが、多くの日本の組織は肥大化し、大企業病を患っていることは確かですから、日本の中でもっとイノベーションの連鎖反応が起きるように、まずは九州を舞台に仕組みづくりをしていきたいと考えています。
会社を見るときの視点・視野が広がったように感じます。自社の情報や競合分析、会社の存在意義や将来における展望などいろいろな視点で捉えるよう心がけるようになりました。これは大前学長の講義内で行われる毎週のRTOCS(Real Time Online Case Study)を通じて会社(あるいは世の中)を取り巻く環境を把握し、自分が当事者になったように考えると言った手法を訓練してきたからではないかと思います。また相手に何かを伝える際には、できるだけシンプルに物事を伝えようと文章を組み立てるようになりました。その際の文章構成力は、AirCampusでのディスカッションを通じて鍛えられたということを強く感じます。仕事だけでなく、普段の生活においても物事を考える際に応用が利きますので、様々な面で自身が変わったということを実感します。
経験によらず、事実、データから課題を見つめ、その先に何を見出すか、という観点に立ち、過去の成功体験によらない事実に根差した課題解決に取り組むことができるようになり、的確にかつ具体的にビジネスを進められるようになりました。
問題解決力に関する講義は、日々の業務に直結していると思います。「要は何か」ということを常に意識するようになりました。大学院に在籍中からそのような意識を持つので、卒業を待たなくとも、業務改善、新たな企画の立案につながります。
具体的には目標管理の策定であったり、業務上で問題に遭遇した時に、どのように解決するか、という型がすぐに頭の引き出しから出てくることが活きている点だと思います。具体的な内容は授業の中で随時触れられると思いますが、どのようなテンプレートを使えばいいのか、どのように情報を入手し整理すればいいのか、ということが習慣として身についてきます。
スキル的な面はもちろんですが、最大の実践はどんな状況でも自分の意思を表現できるようになったことです。会議などでは自分の意見を言えないことや他の人の意見に迎合してしまうことがありましたが、そのようなことが無くなりました。
「発言の違い=悪いこと」から「発言の違い=新たな気づきのヒント」と考えるようになったことが大きいと思います。
特に「問題発見思考」、「問題解決思考」の講義で学んだことは、私自身の業務対応力を確実に底上げしてくれたという実感があります。今でも重要な企画提案や問題解決の際には、当時のテキストを読み返して、考え方やまとめ方の参考にすることがしばしばあります。 また、BBT大学院在学中の2年間、毎週取り組んできたRTOCSを通じて経験した、情報を収集・分析して本質的な結論を導き出すスキルは、対象業務に関わらず日常的に活用でき、成果を上げるために大いに役立っています。
本学での経験をした私は、論理的思考向上によって、業務を体系化することができています。
また、基本的な情報処理能力は格段にスピードが上がりました。
具体的には、自身の営業業務において、市場分析、活動スケジュール管理、行動のPDCAサイクル化等をシステム化することで、自身だけではなく、社内の他の社員にも再現性を持たせることのできる内容としました。このように業務の「可視化」ができております。
BBT大学院では、全ての基礎となるロジカルシンキングと、経営の体系的な知識、それらを合わせて事業を組み立てる実践的構想力を学び、またグローバリゼーション専攻では、それらをグローバルな仲間に効果的に伝え、共有し、成し遂げるコミュニケーション力を身につけました。これらの学びを実践する場として、在学中に社内公募に応募し、ソリューションビジネスを企画し、海外に展開する部門へ異動しました。現在は、ICT機器と3Dデータを活用し、未来の建設現場を創るスマートコンストラクションという新しい事業を、海外で立ち上げるべく、BBT大学院での学びを日々フル活用しています。