経営学部出身で、簿記などを学んでおり、ある程度は自信がありました。しかし、そこで得た知識は各講義の第1回目を受講して見事に打ち砕かれました。
講義の動画や講義資料や参考図書でも勉強しましたが、一番役に立ったのは、AirCampusでのディスカッションでした。多くのクラスメートと議論を進めていくうちに、理解が深まりました。もちろん「◯◯についてわからないのですが・・・教えて下さい。」という議論ではなく、「◯◯はこういうことだと思います。」と自分の意見を添えて議論するように心がけました。解釈を間違えたこともたくさんありましたが、AirCampusでクラスメートが指摘してくれることによって、理解がかえって深まりました。
営業系のお仕事が多いため、ビジネスエシックスのケーススタディにはなかなか取り組みが難しかったのを覚えています。克服というよりは、分からないことは素直に分からない、と質問することで、周囲がうまくフォローしてくれました。
マーケティングを体系的に学んだ経験はないものの、必修科目であるマーケティング概論は入学式での平久保教授の「型を学んで型を壊す」という熱い御発言により、強く惹き付けられるものを感じていました。講義中苦労した点は、「型を学ぶ」うえで必要な課題図書の読み込みと数名のメンバーで行うGW(グループワーク)の遂行でした。課題図書の読み込みを通勤電車や昼食後に計画していましたが、マーケティングの古典である、あの分厚い課題図書「マーケティング・マネジメント」を毎日持ち歩くことと他の教科と並行して読み込むことに大きな負担を感じていました。一方、GWでは、リーダーの決定から課題の設定まで遅れ、後の作業に影響する事態に至り、大いに反省する結果となりました。結局、在学中は単位を取得したものの「克服した」といえる状況に至ることは出来なかったことから、現在も現場を見学するなど学びを継続して成長を志しています。
斎藤先生の楽しい講義は毎回、非常に楽しみに受講していたのですが、いざ、自身が実際に手に取ってみると当たり前ですが甘くはなかったです。問題を解決するには、まず、その原因や背景を突き詰めなければならない。しかし、いつまでたっても原因を見つけることができない、出口のない長いトンネルを進んでいるような感覚でした。しかしながら、自社での実際の問題に対して何度も何度もトライ&エラーを重ねる事で、長いトンネルに光が見え始めました。また、実際のホテルの現場でトライした事が、結果としてすぐ目の前で体感できたことも大きかったと思います。
アカウンティングやコーポレートファイナンスについては基礎知識が乏しかった為、講義受講と参考図書を繰り返し復習し、理解度を向上させました。また、学んだ内容を業務で実践することにより、実践力を強化し、現在の業務の中でも財務分析に活用することができるようになってきました。
メーカーのエンジニアであるため、会計学やファイナンス、M&A等の財務系の科目には非常に苦手意識がありました。救いは数字や数式には余り違和感はなかったので、講義を繰り返し聴いたり、指定のテキストを読み込むこと、更にはBBTチャンネルで放映されている関連の講義も併せて視聴することで、何とか克服することができました。
経営理念系の科目は苦手でした。既に26年間の社会人生活を送ってきたなかで理念が空回りする人や理念が宗教化した人などをかなり見てきましたので、無垢の心で勉強することはできませんでした。若い学友の邪魔をしない程度に議論に参加し、ノルマをこなすことに徹しました。
ファイナンスが唯一の苦手科目でした。但し、カリキュラムの内容が演習や小テストが適度にあり、演習や小テストを繰り返すことで理解が深まり苦手意識を克服することができました。NPVの重要性など最重要課題を中心に説明して頂けたので、今でもNPVの考え方を忘れずにいます。
アカウンティングです。企業の実績は数字に表れ、その数字が意味することを深く分析していく。データから情報を読み、企業の未来を読む。究極的には戦略を策定していく事を学んでいくこの科目は難しくとも意義深い授業でした。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、財務諸表分析などの財務会計基礎概念から始まるこの科目は、今後経営者視点で業務に取り組んで行く上で、競合他社分析や取引先との取り組みにおいても大変役立つ内容であったと思います。克服は、一緒に学ぶクラスメイトとのディスカッションを通じた学びです。すでに専門性を持たれているクラスメイトからの咀嚼された発言から、新たな観点からの理解を得られ克服していく事ができたと思います。
卒研が大変でした。実際、私は一度落第しています(笑)。
そのような状況をどのように克服したかですが、
①まず、落第後のフォロー面談で要件を満たしていなかった点、何が必要かの現状を把握したこと
②それをもって、必要な要素を卒研に盛り込んでいったこと。※卒研テーマの変更は行っていません
➂あとは、何より伊藤副学長(卒研担当教授)に、手厚くフォローいただいたこと
通信制でドライな印象を持つかもしれませんが、私の場合、伊藤副学長には規定数以上の面談を行っていただき、メールも多い時には週に3・4回のやり取りを行っていただきました。
かなり手間のかかる学生だったのではないかと思いますが、そのおかげもあって卒研が一番大変でしたが、一番糧になりました。
伊藤副学長には、本当に感謝しています。