従前の教育機関では、教授による一方通行の指導や考え方の踏襲が重視されていました。しかし、当大学院では、まず教授自ら「私が一番学んでいる」と公言することに驚かされました。議論では多様な分野で活躍する学生の経験や考え方が交わされ、それに教授やTA、LAが指摘し、思考が触発されていく過程は、当大学院の実践を強く意識した表れと言えます。また、「教えない大学院」を標榜するように一方通行で受け身の「teach」ではなく、自ら情報を集め、問題を発見し、解決策を提言し学生間で主体的に議論する「learn」であることにより、自律性、自発性が育まれます。注目すべき重要なスキルとしては、リーダーシップの発揮とあえて反論することで議論を深め、問題点を鮮明にする「反論する義務」を果たすことです。反論は、当初不慣れなうちは気分を害することもありますが、反論を受け入れることで自分の思考の癖を把握でき、成長に寄与します。
BBT大学院での学びは、何といっても自分自身にとって最適な学ぶ環境作りができる点にあると思います。また、生活環境の変化や業務のボリューム等の変化に対しても柔軟に対応できることは、働きながら、家族と暮らしながらの自身にとって非常に助かりました。加えて、自身対BBT大学院だけではなく、同じ目的を持つ仲間とともに切磋琢磨できる環境であることは、自身一人で学ぶ事に比べて数段、自身への血と骨になったと考えています。論理的に相手に自身の考えを伝え理解を得るという訓練として、口頭だけではなく、Air Campusにおいて文字にすることは非常に良いと考えます。
講義内容も然ることながら、志の高いクラスメートや教授陣や仲間とのネットワークが広がった事が1番の財産であったと思います。また、ビジネスのみならずBBTで身に着けたスキルは、長い人生の中で一生活用できるスキルとマインドを教えて頂きました。
体系だった、しかも最先端の”Wisdom”と”Tool”を会得することのできるプログラムが豊富に揃ったすばらしい教育が提供されていると思います。先述のように仕事柄海外出張が多いのですが、飛行機の中でも勉強に取組むことができる環境は非常にありがたいものでした。更に教授陣は一流の先生方ばかりで、講義内容は非常に充実しており、驚きの連続でした。
映像コンテンツや課題設定への満足度もそれなりに高いですが、それ以上に楽しませてもらえたのは、私よりも20歳近くも若い学友たちからの刺激でした。学友との交流は主にFacebookによるものでしたが、よいクラスに恵まれたと思います。
働きながら学ぶには、通学よりもサイバーを通しての学習の方が、効率が高いと思います。対面でのディスカッションも大切であると思いますが、メールの場合では、考えをまとめ整理し、文面として相手に伝える力も身につくので、現代のビジネス社会においては、メールでのやり取りの場は多く、非常に役に立っています。知識は時代の流れと共に陳腐化したり、記憶が薄らいでいきますが、考えるスキルは、時代の変化に柔軟に対応できる強力なスキルであり、BBT大学院の教育スタイルは、今後の日本や世界の見本となることは間違いないと思います。
BBT大学院経営管理専攻では、1年次より論理思考と大前学長からの新・経済原論を学んでいきます。その基礎の上にマネジメントを体系的に学ぶために必要な7つの分野について理解を深めていきます。さらに最終年次には卒業研究への取り組みを行っていくのですが、2年間を振り返ると、目まぐるしくとも大変貴重で充実した時間になったと思います。21世紀社会を生き抜くための基礎体力である「問題解決力」の伝授を主眼とする一連の講義内容と受講生間で繰り返されるディスカッションを通じた思考鍛錬の経験は、自分にとってかけがえのない大きな財産となりました。受講生が世界各地にいながらもこれらの学びを可能とする遠隔学習システムの意義も大変大きいと思います。
オンライン上でのディスカッションは慣れるまでに少し時間がかかりました。
とはいえ、ファクトベースで発言することなどは日常の仕事でも活用できることですのでトレーニングと思えばよいと思います。
また、通勤時間や早朝といった自分の好きな時間を使って学習できることは良かったです。
週末だけ集中して勉強するよりも、少しずつでも毎日のように取り組める。
そちらの方が、自分の思考回路をトレーニングするうえで効果的だったのではないかと思います。
BBTは考える、議論する、考える、そして自らの答えを出す。日本全般の記憶する、暗記する、答えを書くという教育スタイルとは全く違うものですので、最初は力が身についているのかは分かり難かったかもしれません。経営者としては、100%分かった状態での答えを出すことは不可能に近いですし、完璧に分かった状態にしたところで、その意思決定は機を逃してしまいかねません。昨日の正解は、今日の間違いとなってしまう動きの速い現代の経営環境を乗り切るための脳みそに対する教育を受けたと考えています。その他にも、卒業生の先輩がお忙しい中TA(ティーチング・アシスタント)となって、後輩をビシビシ鍛えていただけるシステムは、在校生の気の緩みを引き締めてくれるのも大変な助けになりました。
実務に重きを置いている点が素晴らしいと思います。教授陣を見れば分かりますがビジネスの最前線で活躍して来た方々ばかりです。実際にビジネスで成功している教授からのアドバイスは重みがありますし、本当に参考になりました。一点注意が必要なのは講義においてファイナンス関係に割ける時間が少ないため自分なりに別途時間を取り勉強するぐらいの気持ちを持っているほうが良いと思います。