私は40歳ぐらいまでは、学会発表と論文を書くと言ったことに専念をしていました。しかし、獣医師としては当たり前のことをやっているだけで、病院自体の運営に閉塞感を感じ、つまらなくなってきました。周りの獣医師は遊びや趣味に没頭している人もいましたが、まだ自分には足りないものがあり、やらなければいけないものがあるように感じていました。
そんな時に読んだ本が、大前研一学長の本でした。その本の中にMBAを取得できるBBT大学院の話が出てきて、その1週間後にはBBT大学院の説明会に参加していました。今自分に必要なのはこれだ、と感じたのです。自分の道を進んで、進歩はできていたと思いますが、自分が変わるほど進化させられてはいなかったと思います。しかし、このBBT大学院が自分にとって進化できる道だと考えて入学することにしました。年齢は既に47歳でしたが、50歳までに修了することを目標として、決意しました。
勤務する会社が費用負担する外部研修の紹介にBBT大学院があり、同期など社内の数人がその修了生でした。そこで、人事部経由で入学を申し込みました。会社では管理職ですが、体系的に経営について学ぶべきと考え、その一つとしてMBA取得を考えました。自身は会社に学費を負担してもらう企業派遣でしたが、クラスメイトの多くが自腹で学びに来ておりその刺激は大きいものでした。
キャリアパスの一貫性が大切になってきているためです。グローバル化した社会では企業ではなく、自分の専門領域に就職するようになります。学位はその分野の専門性を客観的に表すもので最低限のラインだと評価され、実力の評価はその先の話になります。
このため、グローバル化が進んでる米国ではエンジニアは理工学系の学位を持っており、管理職はMBAを持っているのはごく普通です。実際、他の分野でも多くの人がキャリアイメージを明確に持ち、大学卒業後も関連する学位を仕事と平行して取得していました。日本のグローバル化は今後も進むでしょう。キャリアパスに沿った学位はあればベターという時代から必須になりつつあると思います。
社会人になったときの目標である社長になるという夢を実現する上で、IT系の資格を取得しているだけでは経営に関する知識や能力が身に付かないと考えました。通勤電車の中でMBAに関する本を何冊か読んだものの、自分の中に知識として取り込まれたという実感が全くありませんでした。ここで立ち止まっては一生エンジニアとして終わるのではないかという危機感が芽生えたのが、真剣にMBAを取得しようと考えたきっかけでした。
せっかく自分の事務所を開くので、より自分の経営の能力を高めたいと思ったのがきっかけです。 合わせて、公認会計士としてのサービスの幅・質も向上すると思い、決断しました。
入学当時40歳を過ぎていましたが、30代の優秀な社員に比べ語学もスキルも劣る自分は、このまま若い人に抜かれてもいいから適当に勤めあげると考えるには先が長すぎると思い、それならば勉強しようと思い立ちました。
変化の激しい時代に、人や会社に流されず自分の頭で考えるための基礎を身につけたいと思ったことがきっかけでした。MBA取得が目的ではなく、結果的に取得したというところです。
IT産業の進展による経済のグローバル化・ボーダレス化、そして国内の著しい少子高齢化等を背景に、様々な業界で不振が続き、自分の周囲でも倒産する会社が増えてきました。さらに、多くの自治体や行政組織は財政難に陥り、めまぐるしく変化する社会環境の中で、精神疾患等の患者が急激に増えるようになりました。必死に頑張る人が病んでいく悪魔のスパイラルのようなものがあって、このままで良いのか、何かできることはないのかという想いが沸々と湧いてきました。何が原因なのかよくわからないけど、この現状はおかしい。小手先ではなく本質的な問題解決方法が知りたいと思っていたところ、知人にMBAを目指してはどうかと勧められました。今の世の中には、「本気で世界と勝負する」という思想的部分と技術的部分が足りないと感じていたので、MBA取得は、骨があって、魅力のあるものだなと思い始めました。
BBT大学院入学時は、30代から40代になり人生のターニングポイントを迎えましたが、自分が管理職の立場にありながら会社経営を体系的に習得する機会がいままでになかったことに気づき、このタイミングで是非、それを会得したいと思い、思い切ってBBT大学院へ入学を決めました。私は海外駐在のため、日本国内のビジネススクールに通学することができなかったため、ネット環境があればいつでも気軽に学習できるBBT大学院に決めました。
今まで独学・OJTで各種のスキルや知識を得てきましたが、それぞれのスキルや知識が有機的に結びついてはいませんでした。10年程前から海外販売子会社の経営を任されましたが、会社経営という観点から、自分の経験・スキル・知識を体系的に再検証し再認識する必要性を感じていました。自分が得たスキルや知識が正しかったのか、会社経営の中でどのように活かせるのか、将来の会社経営はどのようにしたらよいのか。MBA取得そのものよりは、学習過程でスキル・知識の整理をしたいという考えがきっかけでした。