一番はやはり、大前研一学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッドである「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。現在進行形で起きている様々な経営課題について学生同士でディスカッションし、最後は「自分が○○だったらどうするか?」という解を一人一人サイバースペースで発表するというものです。丸2年間、ほぼ毎週この「生きた事案」をクラスメイトと考えるので必ず成長を実感できます。そして最終的にはこのような「思考」が自分の習慣にもなってきますので、しめたものです。
「コーポレート・ファイナンス」は非常にタメになりました。現在のお金の価値と将来のお金の価値が違うことを理論にもとづいて学習できました。 投資したお金がもたらす将来の価値を現在の価値に戻して費用対効果を検証し、投資するか決めるわけですが、ファイナンスに限らず広範に利用できる考え方だと感じました。学習やプライベート関しても、資金・労力・時間を投資するわけであり、期待される将来の成果を現在の価値に戻し、費用対効果があるかを常日頃から検証するように心がけるようになりました。
海外ワークショップです。理由は前述の通り、先生や仲間から教わることがとても多く、資料作成から発表までプレゼンに必要な力を鍛え上げることができたと思います。
在籍中は「企業再生論」で企業診断の方法を学び、大前学長の担当科目で行うオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」への取り組みや企業調査をするときに大変役に立ちました。今でも新規顧客訪問時には有価証券報告書などから学んだ分析をやっています。
ただ、卒業して3年経った今思うのは、やはり大前学長の「新資本論」などの経済、経営の考え方を学べたのが大きいと感じています。選挙などで候補者のマニフェストなど見るときも本質的に重要なことを言ってるか否かを自分で考えるようになったり、ニュースで新しい政策が出てもこれは本質的か否かを考えるようになれたからです。また、それらをもっと考えるようになるために、哲学や科学、議論の仕組みなどにも興味が湧き、生涯学習を実践しています。
大前学長が担当する科目で取り組む「RTOCS(Real Time Online Case Study)」と、解決の手法や考え方を学んだ「問題解決思考」です。毎週、一週間で自分なりの結論を出し続ける訓練は、会社での仕事にも役立ちます。まったく知らなかった業界や会社でも、関連情報を集め、自分なりの仮説をつくり、それを検証する、というサイクルを2年間続けてきました。その結果、どんな業界の仕事でもできるという自信を得られました。
「卒業研究」です。BBT大学院では、卒論として事業計画を作成しますが、これまで学んだ全てのことを活かす集大成と言えます。私の場合、指導教授が「問題発見思考」の斎藤顕一先生だったこともあり、本質的な問題の発見から解決策の立案に至るまで、思考プロセスにおいて細かく指導していただくことができました。
卒業研究では自分自身のプランを形にするために思い入れが強くなり、自分に都合の良いファクトを収集してしまいがちになってしまうのですが、「ファクトの積み重ねから言えることは何なのか」、「まずは大きなところから流れで考える」といった問題発見やPSAの基本を再確認しながら進めることができました。 また、卒研の途中には全体のストーリーをピラミッドストラクチャで文章化するという過程があるのですが、その文章をチェックしていただいた照屋華子先生によるロジカルライティングの指導も卒研を完成させる上で大変参考になりました 。
大前学長が担当する科目で取り組む「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。毎週リアルタイムで時事問題を解決する訓練でしたが、とにかく頭を使いました。相手の立場からモノを見る、問題点の本質を探す、解決策を示す。これらの作業を繰り返すことで、自分の感覚では、半年ほどで考え方が180度入れ替わったような手応えがありました。しかし、大前学長の提案には足元にも及ばず、提案パターンが無限で、人間、頭を使えば解決できない問題はないんだと実感した次第です。
「問題解決思考」と「イノベーション」です。実際の問題でも、目の前の問題と、その奥に潜む本質的な問題をいかに見いだすかを事例とともに学んでいくのはとても面白く、現在の仕事にも十分活かしています。もっとも、この講義は長丁場なので、毎日こつこつやらないと後で大変なことになりますが・・。 また、科目にかかわらず、全ての教授が何らかの形で経営で大きな業績を上げられた方々ばかりなので、各教授から直接お話を聴く機会は、講義以上にエキサイティングでした。
多くの科目がタメになったので一番というのは難しいですが、「問題発見思考」「問題解決思考」は非常に実践的な講義でした。本質的問題をいかに発見し、解決策を立案し実行していくかという問題解決の流れは会社での報告者作成時などさまざまな場面で参考にしてきました。
「問題発見思考」と、大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」は考え方、世の中の見方を根底から覆すほど私にとって大きなインパクトのある授業でした。
1週間かけてリアルタイムで起こっている実在の企業の課題・問題の解決策を考案するRTOCSは毎週本当に大変でしたが、クラスメートとのデイスカッションを通じて、問題点の洗い出しと、解決策を見出すための能力は大分訓練されました。
今でも一番の思い出は、トヨタがプリウスのリコールで全世界のメデイアが報道している最中に私たちもまさしく、「トヨタの社長だったら、プリウスのリコール問題に対してどう対処するか」というRTOCSの課題について1週間議論をしました。ニュースで報道されるトヨタの社長の実際の行動を見ながら、「そっちを選んだか・・・」などと思いながら、社長の立場や思考が今までにない程はっきりと分かり、なぜそのような選択肢をとったのかが分かった気がした瞬間でした。