すべての科目がタメになったと思いますが、問題発見思考、RTOCS、イノベーションの3点セットが、自らの骨身に沁みた科目になったと思っています。仕事だけでなく、私生活でも、考える力を養えたと感じています。どうしても人間は同じ枠の中に情報を入れて物事を捉えるか、経験則の中から結論、結果を求めますので、本質の追及にはなっていないことが多いです。私も同様でしたが、自分の考えにチェックを入れて、この結論を得るための情報に洩れ、被りはないかどうか検証するクセを得ることができました。
正解のないビジネスの世界で、自信を持って仕事をするためにも、3点セットが大きな基礎になっています。
大前学長の「経営戦略論」です。「答えの無い時代」に自分なりに情報を集め、分析し、論理的に伝えるという必要性を叩き込んで頂いた科目だったからです。 学長は常々「答えが存在する時代」から「答えの無い時代」に移り変わっているのに人々の思考も企業も答えを求めすぎようとしていると仰っていました。Real Time Online Case Study(RTOCS)という実在の企業の経営者になりすまし経営戦略を考える過程が劇的に脳に変革をもたらしました。「問題解決」の科目や「アカウンティング」なども重要ですが、RTOCSは全ての科目の総合能力が必要であり、全科目の集大成でもあるため、最もタメになりました。
厳密にいうと科目ではないのですが、一番はやはり大前研一学長の「RTOCS」です。現在進行形で起きている様々な経営課題について学生同士でディスカッションし、最後は「自分が●●だったらどうするか?」という解を一人一人サイバースペースで発表するというものです。まさに学んだことをどう使うかとう実践的な講義になります。他の大学院に通っている知人に聞いたところ、こういった教育方法はMBAのカリキュラムにないとのことです。知識を得てもどこでどう使えばよいか?この術を習得しなければ、実践では役に立たないと感じるくらいに重要な科目でした。
ちなみに、卒業後もRTOCSの参加も可能です。卒業後も参加できるのもよいところと思います。
やはり大前研一学長の「RTOCS」が、最も苦労しただけあってタメになりました。ケーススタディを通じて毎週提案と反省を繰り返すことで、「もし私が△△社の○○社長だったら」といったように別の立場でも戦略を考える事が出来るようになりました。2年間これを繰り返すことで、この思考が習慣や癖のレベルにまで自分に定着したと感じています。
PSAにより問題発見・解決能力を各段に上げてもらいました。そして、RTOCS(Real Time Online Case Study)は初めての経験で大変タフでしたが、あくまでもタイムリーな現在進行形で起きている出来事をケースとして取り上げ、グループ・ディスカッションによる知的他流試合を通して過去の経験や組織内の論理のみにとらわれないイノベーティブな実践形式で目からうろこの連続でした。そういった点で、答えのない社会での経営判断の方法等、多くの気づきがありました。
「現代の経営戦略」や「問題発見思考」をはじめ、どの科目もタメになりましたが、強いて一つ挙げるとすれば大前研一学長の「イノベーション」の科目です。答えの無い現代社会で生き抜くための、右脳を生かした全体的な思考能力や、新しいものを発想していく能力などを学ぶことが出来たと実感しております。
RTOCSだと思います。毎週、様々な人物、場面で自分ならどういったアクションを取るか最初はまったく結論が浮かばす苦労しました。しかしあきらめずにクラスメイトの考えも参考にしながら取り組み続けていると不思議と考えが浮かび、自分なりの結論を導くことができ、継続するほど精度が上がるような感覚を体験できました。現実の仕事の中では答えの分からない問題が多くあると思いますが、自分なりの考えを導く方法を学べたと思いますし、必ず答えは見つかると自信を持つことが出来ました。
毎週のRTOCSは自分の知見や考え方の幅を広げるのに役に立ちましたが、科目という点では問題発見思考と問題解決思考です。二つともいくつかの実践的な演習で経営者視点での分析力を磨き、最終レポートでの課題でそれらを活用してロジカルにまとめるというものでしたが、ピラミッドストラクチャーの考え方やファイナンスやアカウンティングで学んだことをフル活用しないと質の高いレポートにならないということで良い思考の鍛錬の場になりました。また、そのレポートに対する教授からのフィードバックもとても参考になりました。
大前学長の一連の講義におけるRTOCS。非常に勉強になりました。RTOCSは、他の科目で習ったことをすべて使うし、会社経営点だけにとどまらず、たとえば「あなたが維新の会なら」とか「徳洲会の徳田虎雄なら」など、政治・社会ジャンルにおけるホットな話題について考えるので、そういった事象の背景や、本質的問題の追及および問題解決の方法について学ぶことができます。RTOCSは、毎週、頭から湯気が出るぐらいに考えました。自分でさんざん考えた後に、大前学長の鋭い考えを聞くというのは、非常にためになるし、エキサイティングなことでした。
一番を決めるのは非常に難しいですが、自分に特に足りなかった能力の補完ができた「問題発見(解決)思考」です。
マッキンゼー出身の一流コンサルティングを経験された教授陣から直接講義を受けることは、通常では経験のできないものでした。
具体的には、マッキンゼーにて使用されていたツールも使用しながら、課題に取り組み、自分のスキルにしていく内容でした。